新書太閤記

                     ◇吉川英治文学の傑作
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吉川英治の新書太閤記。大衆の中に生まれた無名の若者が、天下人になるという痛快な大河小説です。読んだ当時、講談社文庫で全8巻でした。(今は全11巻)過去の全8巻は、保管状況が悪く廃棄しました。今、手元にあるのは新しく購入した本。新書太閤記は、吉川英治文学の最高傑作です。
吉川英治は中学校中退の学歴です。若かりし頃、社会のあらゆる仕事を経験した稀有の作家です。その吉川英治をして、書かせしめた秀吉は、神がかった人間ではありませんでした。有名な草履取りの場面も描かれていません。真面目で純情、努力家で一途な秀吉です。
この秀吉は、吉川英治そのものです。家柄もなく、金も武力もない立場の人間が、どんな仕事も天職として受け止めながら成長していきます。馬の世話係、台所係、炭薪係、城の修復係を経て、洲股城(三日城)の構築を果たす秀吉。そのモットーは奉公一心でした。
秀吉の晩年は悲惨です。作者が、関白就任の段階で物語を終えたのは、晩年の秀吉が侵略戦争の遂行者に堕落したからでしょう。関白になるまでの秀吉は、並み居る戦国武将の中で、最も魅力のある人物です。
この本は、若い時に読むべき本です。人の十倍、百倍の仕事ができる秀吉。社会人として成功するためのノウハウが凝縮されています。1~3巻は、何度も読み返しました。大事なことは「徹する」こと。与えられた仕事を、一所懸命に成し遂げることなのです。^^

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◇吉川英治
明治25年、横浜生まれ。家庭の事情で、やむなく11歳にして中学校を中退。印刷所、日雇労働者、ラセン釘工場の職工など、あらゆる仕事を経験した。「吉川英治の手は、労働者の無骨な手だった」というのは有名なお話。大正3年、22歳で文壇デビュー。以来、様々な小説を執筆。代表作の1つである宮本武蔵は、昭和10年(43歳)から開始したもの。昭和14年(47歳)からは、太閤記と三国志を、同時並行で執筆を開始している。
吉川英治は大衆の中に生まれ、独学で文学界最高峰の存在になりました。
by sokanomori | 2009-01-04 18:56 | 良書のご案内 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ごんち at 2009-07-19 20:34 x
小生の座右の書として何回も読んでいます。なんでこんなに文章がうまいのかといつも驚嘆します。上下関係の厳しいあの戦国時代に一百姓のせがれが天下をとるのは奇跡に近くだから面白い。秀吉は決して鬼謀奇策で成り上がったのではないことを日本人はもっと再認識すべきと思います。
Commented by 菊川広幸 at 2009-07-20 21:25 x
ごんちさん、こんばんわ。
そうですよね。吉川英治は誠実で努力家の「人間的な秀吉」を描きましたね。何度も読まれている‥ごんちさん、素晴らしい!!^^
Commented by 黒部太陽 at 2013-08-25 15:57 x
「新書太閤記は、吉川英治文学の最高傑作です」に同感です。三国志や宮本武蔵も面白いですが、やはり、百姓の小倅が天下をとったという史実ほど、小説の題材として面白いものはないと思います。
Commented by sokanomori at 2013-08-25 22:25
黒部太陽さん、こんばんわ。
何の地位もない1人の人間が、大きく立派になっていく。
その努力。その工夫‥
若かりし頃の秀吉は、本当にスゴイですよね。^^
★菊川広幸


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


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