続・周恩来

 ◇20世紀に輝く巨星の生涯に思うこと。

続・周恩来_c0180341_21375873.jpg周恩来の書籍は多数出ている。私自身、過去に何種類も周恩来の本は読んでいる。その中でも、「長兄・周恩来の生涯」は良書である。
1898年3月5日、周恩来は生まれた。
幼名は大鸞(だいらん)。当時、周家は没落しており、幼くして養子に出された。養子になった2ヶ月後、養父が病死。9歳にして実母が病死。さらに、10歳にして養母まで病死した。
悲運の孤児となった周恩来は、一時期実家に戻るが、12歳のとき満州に勉学のために伯父を頼った。
周恩来は、非凡であった。
授業中に、教師が、「君は何故、勉強するのか」という問いに、多くのが「両親を喜ばせるため」とか、「生計を立てるため」と答える中、周恩来は、「中国勃興のため」と答えている。
周恩来は、学業優秀であった。そして、先進国であった日本に2年間の留学を果たした。
やがて周恩来は、欧州に渡り、フランス・ドイツ・ベルギーなどに4年間の滞在をした。その過程で、共産党に入党、祖国救済に乗り出すこととなる。
中国人は当時、劣等民族として見下されていたが、周恩来は次のように述べている。
「私たちにも責任がある。一国の没落には、外的要因と同時に内的要因もある」と。
周恩来は、中国の弱点を誰よりも知っていた。その中で、熟慮し行動した。
周恩来の活躍は、枚挙の暇がない。その詳細は、是非、書物を実際に読んでほしい。読者は、その崇高な思想と険難の人生に絶句するであろう。例えるなら、その忍耐強きこと、その生活の質素なること、私心なきことにおいて、これほど傑出した人物はいない。
周恩来は、卓越した外交戦略で宿敵蒋介石も味方にし、日本軍と戦い抜いた。かの有名な長征を経て、日本の敗戦を勝ち取り、やがて蒋介石の国民党との戦いに勝利して、ついに念願の中華人民共和国を樹立した。
資本主義国家の包囲網、ソ連との関係の悪化、さらには四人組の策謀から発生した文化大化革命の内乱を乗り越え、人民の幸福のために、周恩来は最後まで戦い抜いた。
周恩来は、ある意味、創価の地球市民主義に類似する感覚を所有していた。
周恩来は、「中国の若い女性は外国人と結婚したがらないと聞いている。人種を越えた結婚なくして、我々は人類のために貢献できるだろうか。国際協調を実行できるだろうか」とも語っている。
日中国交回復のとき、周恩来は「戦時賠償」を求めなかった。「日本国民も戦争のために苦しんだ」との思いからであった。もし、戦時賠償があったなら、日本の戦後復興はありえなかったとの学者の見解がある。旧日本軍の蛮行の数々を思うとき、この周恩来の行為を私たちは忘れてはならないと思う。大恩の国家指導者である。
周恩来のTVの記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori | 2009-12-06 22:47 | 良書のご案内 | Trackback | Comments(8)
Commented by Hermann at 2009-12-07 13:43 x
周総理は偉人ですよね。
文化革命の時も、権力に伏せず国民と共に歩んだ人ですから。
Commented by みかん at 2009-12-07 18:20 x
こんにちは。
「その崇高な思想と険難の人生・・・・・例えるなら、その忍耐強きこと、その生活の質素なること、私心なきことにおいて、これほど傑出した人物はいない」・・・ここを読んで、この本読んでみたくなりました!!
やはり周恩来氏は物凄い人だったんすね。この記事を読んで荘厳な気持ちになりました。
Commented by 智太郎 at 2009-12-07 19:03 x
 周総理は偉大ですが、池田先生こそ偉人で全世界いや全宇宙の法則を我等が先頭に立ち、仏の振る舞いをして下さっております。
Commented by 菊川広幸 at 2009-12-07 22:11 x
ヘルマンさん、こんばんわ。
私、周恩来の本は、何だかんだで7冊読んでいます。
東洋最大級の大偉人と思います。
仏法を知らなかった周総理。でもその人生は、菩薩であり、仏のごき人生でした。大好きな偉人の一人です。^^
Commented by 菊川広幸 at 2009-12-07 22:21 x
みかんさん、こんばんわ。
この本、読んでみてください。絶対にガッカリさせません。
読んで、その崇高な人生に、う~ん!と唸りますよ。(笑)
スゴイというより、超スゴイ人物です。
この人物がいなければ、大中国の革命も、現在の大発展もないでしょう。立派です。リンカーン、ガンジー、ビクトルユゴー、周恩来の4人は別格ですから。周恩来は、リンカーンを大変尊敬していました。日本も欧州も、分け隔てなく、素晴らしいもを素晴らしいと見る眼を持っていました。
だからこそ、周恩来は池田先生に着目したのだと思う。一流の人物は、一流を知るものだと、つくづく思います。
この東洋の巨人が、世界宗教の冠たる池田先生と会談したことは、創価学会の歴史の金字塔であり、未来永劫語り継がれることだと思います。^^
Commented by 菊川広幸 at 2009-12-07 22:27 x
智太郎さん、こんばんわ。
どっちが上とか下とかないですよ。
ダイヤモンドは同じくダイヤモンドです。
周総理も大偉人です。この本を読んだら、周恩来の凄さにビックリ仰天しますよ。^^
Commented by マイケル at 2012-02-13 19:30 x
菊川さん、古い記事にコメントですみません。

私は大きな壁にぶち当たるたびに、創価の森の本を紐解き、
そこから勇気を頂いていますが、
今回は、周恩来の記事を読み、本当に彼の人生のすごさを
感じています。
早速、ネットでこの本(長兄・周恩来の生涯)を発注
しましたので、今から届くのが楽しみです。
Commented by sokanomori at 2012-02-13 21:52
マイケルさん、この本、最高ですよ。
じっくりお楽しみください。^^
★菊川広幸


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


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