戦争の是非(中)

 ◇創価学会の反戦主義のスタンス。

戦争の是非(中)_c0180341_22284725.jpg創価学会は、様々な感情を所有した人間の集団である。
原点は、日蓮大聖人の御書であるが、その哲理を、ビジネスや政治として語ろうとすると、意見は当然分かれてくる。
その原因は、境涯であったり、置かれている立場の違いであったり、好みの問題だったりする。
その中で、「正当防衛の戦争の是非」の認識も別々だと私は考えていた。
私は、このテーマを何としても知りたかった。否、これを乗り越えなければならないのである。読者の皆様には、この事件的状況を一笑いただければと思う。
さて、お約束である。
私は、学会本部で他の質問に交えて、「正当防衛の戦争の是非」を問うた。
以下に、その概要を記す。Aを私、Bを担当者にします。
------------------------------------------------
A「朝鮮半島は過去になく危険な状態です。仏法という視点から、防衛のための戦争は容認されるのでしょうか」
B「創価学会は、戦争にはいかなる理由があっても反対です。戦争は絶対に避けなければなりません。池田先生が、ソ連や中国など、反戦平和の対話を繰り広げられましたが、その行動が示すことは、戦争は絶対にしてはならないということです」
A「はい。それは承知しております。ただし、今の北朝鮮は、ニセ札を作り、麻薬を売り、原爆を沢山作ると公言している国です。対話もできないような国が攻めてきても、戦えないのですか?」
B「これは、私の見解ですが、戦う、戦わないという前提そのものがないのだと思います。戦争を起こさせないということに全力を尽くすということです」
A「そうですか‥。自衛隊にも学会員がいるし、韓国の軍人にもSGIの人もいるでしょう。彼らは、戦争が発生したとき、戦えないのですか?」
B「そのことは、その時に、考えるしかないでしょう」
------------------------------------------------
これが、防衛上の戦争の是非について、私が個人指導で伺った内容である。
私は三度質問をし、いずれも「容認する」という言葉を聴けなかった。
私は、これ以上の質問は控えた。後は、この答に、どれだけ自分を近づけられるかが課題になるからである。いずれにしても、戦争絶対反対の創価思想とは、最後の最後まで、「戦争回避を諦めない」という強固な意志をもつことと感じた。
私は、その究極の答えにいかにすれば到達できるのかを考えた。そして、「その時に考える」という言葉を何度も思い浮かべた。
これは一体、何を意味するのか。
私は、帰宅途中の電車の中で様々思索した。
------------------------------------------------
そのとき、銃の引き金を引くか、引かないかは、その人の考えなのだろうか。
泣きながら、お題目を唱えながら、引き金を引くのだろうか。
その人たちが、勇者でもなく、勝者でもないという立場で、
命を懸けたのに、日陰者で、誰にも誉められず、死んでいくのだろうか。
実際に、そんなことで、戦火をはね返すことなどできるのだろうか。
池田先生も同じ答えなんだろうか?
------------------------------------------------
その日の夜のこと。
ブログのコメント欄を見ると、非公開コメントに、「正当防衛について池田先生が語られている書籍がある」と教えてくれた人がいた。
私は、示された書籍が1972年に発刊された「現代文明と宗教」という本で、その中に、「正当防衛と生命の尊厳」と題された文章があることを知った。
翌日、私は、国立国会図書館に出向き、その書籍の一部をコピーに取った。
そして、その文章を何度も読み返したのです。
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by sokanomori | 2010-12-08 22:51 | 戦争・紛争 | Trackback | Comments(8)
Commented by eco at 2010-12-09 10:25 x
>>その人たちが、勇者でもなく、勝者でもないという立場で、
>>命を懸けたのに、日陰者で、誰にも誉められず、死んでいくのだろうか。

その為に存在しているのが
靖国神社だったんじゃないでしょうか?
意義も理解せずに、犬死に扱いして
平然と記事にしていたのは、あなたでしたけれど・・・

・・・でもって防衛戦争容認論??
あまりにも支離滅裂すぎませんか?
Commented by sokanomori at 2010-12-09 12:36
ecoさんへ。
私は、他の不幸の上に自らの幸福を築くことに反対します。
私は、過去の日本の戦争が、領土拡大に転じた時点から悪の戦争に変わったと思っています。
私は、侵略戦争と防衛上の戦争は、立て分けて考えていました。
ですから、私の中では支離滅裂ではありません。
★菊川広幸
Commented by セナ坊 at 2011-05-23 07:30 x
はじめまして
池田先生はイラクの戦争を容認ですか。
公明党は、後方支援として支持しましたか。
小泉内閣は、2003年に米国国債を買いましたか。
なぜ、公明党はイラク戦争の検証をしませんか。
お答えください。
           5/23 セナ坊

          
Commented by sokanomori at 2011-05-23 08:05
セナ坊さん、おはようございます。
池田先生は、イラクの戦争を容認していません。
池田先生は、戦争には絶対反対です。
公明党は、イラク国民のための人道支援を中心とした活動に賛成しました。特に、水不足のイラクに、清潔な水の配給活動をした自衛隊の活動は素晴らしいと私は感じています。
小泉内閣の米国国債については私は知りません。
イラク戦争の検証のことも私は知りません。

私の個人的意見としては、イラク、アフガニスタンの問題に関する国際的な支援活動は苦渋の選択だったと捉えています。
その理由は、イラクはクエートに武力侵攻した強盗国家です。
また、少数民族であるクルド人を大量に虐殺しました。
アフガニスタンは、当事、アメリカの同時多発テロを引き起こしたアルカイダの保護国家であり、これも犯罪国家です。
結果として戦争容認は、仏法の哲理から矛盾するように見えるかも知れませんが、「何もしない」か、「行動するか」というときに、「対話が成り立たない相手」を討伐するというのは、何もしないよりは良い選択であると私は思っています。
つづく。
Commented by sokanomori at 2011-05-23 08:05
つづきから。

それが本当に正しい選択だったかというとそれも違う。
要するに、そのとき、そのように判断せざるを得なかったということだと思います。
政治とは、判断と行動が命です。
迷いながら「何もしない」という政治はありません。
ベストはない。ベターを積み重ねていく。
その視点から見れば、私は公明党の判断には納得しています。
★菊川広幸
Commented by セナ坊 at 2011-05-23 21:12 x
菊川様弘幸へ
池田先生がイラク戦争の反対の意思はどこにありますが
聖教新聞等の文章でお示しください。
聖教新聞は、苦渋の選択のと野崎さんの談話以外にイラクのイの字もありません。
池田先生は、ベトナム戦争等に一般紙で世界の識者と共同でアピールはありますがイラク戦争はありません。
公明党は後方支援の美名のもとに、世界で一番早く米国支持した、小泉内閣を支持したので。その小泉内閣は、2003年と2004年い米国国債を30兆円程買っています。勿論、そのお金でイラクの戦争をしたのです。
一緒に戦争をしました、英国もイラク戦争を大量破壊兵器はなかっと検証してます。
当時、与党の公明党はイラク戦争の検証をなぜしないのですか。
それ以上に生命尊厳の創価学会が検証しなければいけませんね。
          5/23 セナ坊
Commented by sokanomori at 2011-05-24 03:59
セナ坊さん、私はあなた様の質問に、これ以上お答えはいたしません。
何故なら、
私は聖教新聞社の記者ではないし、そのことに対する深い見識もないからです。
ただ、池田先生は戦争絶対反対の立場であることは、過去の執筆内容、発言内容、行動において明白です。

大量破壊兵器はなかった。
それは事実でしょう。
だから、あの戦争は間違いだった。
その間違った戦争を支援した自民・公明は間違いだった。
だから、それを傍観した創価は間違いだった。
そのようにおっしゃりたいのでしょうか。

あなた様は社会人でしょうか。
仕事をすれば分ることがあります。
アルバイトのように、決まったことを決まった手順で行う仕事に矛盾は生まれませんが、誰も経験したことのない仕事は、100点ということはありません。
むしろ、歴史的に見るなら、もっと良い方法があった‥ということも沢山あるものです。
けれど、私は、フセインは討伐されて当然の人物だったと思っています。

さて、このブログは、論争をするためのものではありません。
論争なら、他の掲示板でお願いします。
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2011-05-24 21:27
セナ坊さん、メール記載で公開コメントなので、表示はいたしません。
私は怒ってなんかいませんよ。^^
論争をしないと言っているだけです。
★菊川広幸


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


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