カテゴリ:御 書( 47 )

報恩抄 (ほうおんしょう)

                ◇2013年11月座談会御書に学ぶ。
c0180341_531721.jpg

報恩抄は、日蓮大聖人55歳の御時、身延で御述作された御書です。
旧師・道善房(どうぜんぼう)は、大聖人が最初の教育を受けた清澄寺(せいちょうじ)の恩師です。清澄寺は天台宗であり、道善房は天台・真言の教義を大聖人に教えました。
本抄は、その道善房が死去し、追善回向と師恩に報いるため、旧師の墓前で読むようにとの伝言を添えて清澄寺に届けられました。
12歳から道善房の弟子となり、16歳で出家、以後、鎌倉、京、奈良への遊学を経て立宗された日蓮大聖人は、本抄に竜の口の法難から佐渡流罪、身延入山までの忍難弘通の御生涯を振り返られています。
50歳の御時、大聖人は捕えられ、竜の口の処刑場に連行されます。
斬首の瞬間、江の島の方向から大きな「光りもの」が出現、刑吏(けいり)たちは恐れおののき、大聖人は処刑を免れます。
翌日、「無罪」という一報がもたらされ、人々がどよめくものの、大聖人を無罪放免にしてはならないと考えた念仏者らが、鎌倉での放火・殺人を、「大聖人門下の仕業」と讒言しました。これによって、大聖人は佐渡への流罪となります。
佐渡での生活は、流罪とはいえ、過酷な自然環境は死罪に等しいものでした。
また、隙あらば命を奪おうとする者も少なくありませんでした。
これらの苦難を経て、鎌倉に帰国された大聖人は、平左衛門尉を諌めた後、身延に入山、後継者の育成を行います。
関連する内容の御書は→ここをクリック!
この忍難弘通の実践について、大聖人は本抄の冒頭に、「仏教をならわん者・父母・師匠・国恩をわするべしや」(293頁)と述べられ、人間の根本の道が“報恩”にあることをご教示されています。
道善房は日蓮大聖人に帰依していませんが、文末に「此の功徳は故道善房の聖霊の御身にあつまるべし」(329頁)と延べられ、大聖人の仏法弘通の功徳が、全部、師の道善房に集まっていくと仰せになり、本抄を結ばれています。
今月の座談会御書の引用文を以下に転記します。
「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし・日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり・無間地獄の道をふさぎぬ・此の功徳は伝教・天台にも超へ竜樹・迦葉にもすぐれたり」(329頁)
これは、大聖人の仏法が万年の未来にまで続くこと、一切衆生の無間地獄の道をふさいだこと、その功徳は、伝教、天台にも超えたものであるとのご指南です。
さて、現代において、大聖人の仏法を現実のものとして実践したのは誰でしょうか。
それは、まさに、創価三代の会長であり、192ヵ国・地域に広がった創価学会です。
今、総本部が完成し、世界広宣流布の基盤を完璧に整いました。
間違いなく、大聖人の仏法は万年の外、未来にまで流布されることでしょう。
何という幸せでしょうか。何という崇高な人生でしょうか。
目指すは、創立100周年。この新しい総本部と共に、私も原点に立ち返り、再び学会に学び、池田先生と共に、これからの人生を歩み切りたいと思います。
創価三代の会長の記事は、→ここをクリック!
完成した総本部の記事は、→ここをクリック!

追伸:創価の森ブログでは、ほぼ毎月、座談会御書を記事にしてきました。
その最後の座談会御書が、報恩抄になったことが不思議でなりません。
創価の森ブログが今日まで続けられましたことは、読者の皆様の温かい励ましがあってのこと。読者の皆様に、深く、御礼と感謝を申し上げたいと思います。
皆さん、本当に、ありがとうございました!(^^)
報恩抄の別記事は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-10-29 06:05 | 御 書 | Trackback | Comments(19)

寂日房御書 (じゃくにちぼうごしょ) <10月度座談会御書>

            ◇創価学会とは、「日蓮と同じ」唯一無二の教団。
c0180341_23213949.jpg

寂日房御書。 (じゃくにちぼうごしょ)
この御書は、大聖人58歳の御時、寂日房に与えられた御消息です。
はじめに、「人身をうくる事はまれなり」と述べられ、人として生まれ、まして仏法に巡り合い、その仏法の中でも、大聖人の南無妙法蓮華経を受け持つことができることは、過去世からの深い宿縁であると語られています。
その深い宿縁とはいかなることでしょうか。
大聖人は、本抄の中で「勧持品 (かんじほん )の二十行の偈の文は日本国の中には日蓮一人よめり」(902頁)と述べられています。
この二十行の偈には、末法に法華経を弘通する者には三類の強敵が出現することが示されています。
三類の強敵とは、俗衆増上慢、道門増上慢、僭聖増上慢であり、日蓮大聖人は、これらの強敵のことごとくを打ち破られ、ただ御一人、御身読されました。
勧持品 二十行の偈とは、→ここをクリック!
このことについて、大聖人は、「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて・日蓮と同じく法華経を弘むべきなり・法華経の行者といはれぬる事はや不祥なりまぬかれがたき身なり」(903頁)と述べられています。
すなわち、大聖人は、門下の弟子であるなら、大聖人と同じく法華経を弘めること、すなわち「広宣流布を果たしなさい」とのご指南です。
日蓮と同じく‥それは日蓮大聖人と同じ難を受ける可能性を意味します。だからでしょうか、大聖人は、弟子らを「不詳」すなわち、不運なことであるとも語られているのです。
さて、現代において「日蓮と同じく」とは誰が当てはまるでしょうか。
まさしく、その人物とは、牧口、戸田、池田三代の会長に他なりません。
そして、その弟子である創価学会員に他なりません。
池田先生は、僭聖増上慢との大闘争に勝利されました。日顕という前代未聞の強敵を、完璧に打ち砕かれました。そして、日蓮大聖人の御遺命の通り、広宣流布の大願を192ヵ国・地域へ押し進められました。
まさに、創価学会とは、「日蓮と同じ」唯一無二の教団です。
その勝利の前進は、今、総本部建立へと帰結せんとしている‥
何という幸せでしょう。何という素晴な人生でしょう!
さあ、不詳なりといえども、私も池田先生の弟子の一人。
障魔を打ち破り、断じて勝利したい。
どうか皆さまも、個々の魔を打ち破ってください!
そして、大勝利の11.18を共々に迎えましょう!
総本部建設の記事は、→ここをクリック!
魔僧・日顕の記事は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-09-24 23:22 | 御 書 | Trackback | Comments(36)

持妙法華問答抄 <9月度座談会御書>

◇持妙法華問答抄 (じみょうほっけもんどうしょう)

c0180341_6434679.jpg「人生、最後に何が残るか」
池田先生は答えられた。
「思い出です。生命に刻まれた思い出が残る」
さらに先生は語られた。
「生命を完全燃焼させた思い出は、永遠に消えない」
私たちの前途には、過酷な現実もある。
けれど、私たちは、創価の中で励まし、励まされながら、完全燃焼の日々を生きることができる。

今月の御書は、持妙法華問答抄である。
大聖人は、現代の私たちに最大の賞賛の言葉を残されている。
「能く是の経を持つ者は一切衆生の中に於て亦為(またこれ)第一なり」(464頁)
「邪師の法を信じ受くる者を名けて毒を飲む者なりと天台は釈し給へり」(465頁)
「持たるる法だに第一ならば持つ人随つて第一なるべし」(同頁)
すなわち、法華経をよく持つものは世界一の傑出した人物であり、反対に、邪法を信じる人は、まるで毒を飲んでいるようなものであるとのご指南である。
さらに、持つ法が第一ならば、持つ人は最も優秀で最も幸せな人であるとも。
そして、本抄の最後に、結論として、
「願くは「現世安穏・後生善処」の妙法を持つのみこそ・只・今生の名聞・後世の弄引なるべけれ・須(すべからく)く心を一(いつ)にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ・今生人界の思出なるべき」(467頁)と結ばれている。
池田先生は、巻頭言に「この世で果たさん使命あり」と題し、その中に、戸田先生のご指導をつづられている。
「我々は、妙法を弘めるために、わざわざ苦労多き姿で生まれてきた地涌の菩薩だ。肚(はら)を決めれば、必ず心の底から勝ったという日が来るんだよ」
これを信じ、実践し抜けるか。生涯、不退転で信心を貫き通せるか。
さあ、肚を決めて、しっかり歩まねば!(^^)
持妙法華問答抄の別記事は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-09-03 06:44 | 御 書 | Trackback | Comments(49)

辧殿尼御前御書 (べんどのあまごぜんごしょ)

               ◇2013年7月度 大白蓮華 座談会御書
c0180341_2144632.jpg

<背景と大意>

日蓮大聖人52歳の御時、辧殿尼(べんどのあま)に与えられた御書である。
辧殿尼とは、六老僧の日昭(辧殿)と有縁の女性。
日昭の母ともいわれるが定かでない。
本抄では、辧殿尼の従者を佐渡に遣わして、大聖人に支給させたことへの御礼の書であると同時に、幾多の迫害にも退転せず、強情な信心を貫いている辧殿尼を讃えているお手紙である。
この御書には、「第六天の魔王 十軍のいくさを をこして 法華経の行者と生死海の海中にして 同居穢土を とられじ うばはんと あらそう・日蓮其の身にあひあたりて 大兵を をこして 二十余年なり 日蓮一度もしりぞく心なし」(1224頁)と、
日蓮大聖人が、32歳の立宗宣言より20年余、第六天の魔王との闘争に一歩も引かず戦われていることを述べられている。
一方で、「しかりと いえども 弟子等 檀那等の中に 臆病のもの 大体 或はをち 或は 退転の心あり」(同頁)と、多くの信者が退転した状況が語られている。
池田先生は、「誓いは果たしてこそ誓いである。すなわち、勝利の瞬間まで貫き通すことが本当の誓いです」と述べられている。
どんな障魔にも負けず、退せず、生涯、信心を貫き通したい。

<語句解説>
1.
第六天の魔王.
他化自在天ともいい、成仏を妨げる大きな魔の働き。
2.
十軍.
大乗仏教の論書「大智度論(だいちどろん)」に記される10種類の魔(煩悩)。
内容は、①欲、②憂い、③飢えと渇き、④渇愛、⑤睡眠、⑥怖れ、⑦疑いや悔い、⑧怒り、⑨利を貪り、名聞に執着すること、⑩おごり高ぶり他を卑しむことである。
3.
同居穢土(どうこえど).
「六道の凡夫」と「四聖の聖人(声聞・縁覚・菩薩・仏)」が同居している現実社会のこと。
4.
日昭.
大聖人と同じ下総国(千葉県)の生まれ。
比叡山で修学していたが、大聖人が立宗開宗されたことを知り、松葉ヶ谷の草庵を訪れ入門した。大聖人滅後、天台学に執着し、日興上人に背反した。

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-06-25 21:54 | 御 書 | Trackback | Comments(2)

四条金吾殿御返事 <2013年6月度座談会御書>

◇法華経兵法事(ほけきょうへいほうのこと)
c0180341_632270.jpg

不可能を可能にする戦いの要諦とは何か。
山本伸一は覚醒する。
「日蓮大聖人の仏法が真実であるなら、私にも、それが証明できないはずがない。『なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし』とあるではないか」と。
こうして、大阪支部は、5月単月で1万1111世帯の折伏となって爆発した。
当時を語る小説・人間革命第10巻は、→ここをクリック!
本抄は、大聖人58歳の御時、四条金吾が敵の襲撃を受けた際に与えられたお手紙で、池田先生が昭和31年の大阪の戦いに臨まれたときにご身読された御書である。
別名を「法華経兵法事」、あるいは「剣形書(けんぎょうしょ)とも呼ばれる。
四条金吾の主君である江間氏は、極楽寺良観の信奉者であった。やがて良観らの策謀により、金吾は法華経の信仰を捨てる誓約書を書くように強要される。しかし、金吾は信仰を捨てず、忍耐強く主君への忠誠を尽くす。
結果、主君の信頼も回復、やがて過去の三倍の領地を受け取った。この鮮烈な勝利の実証を示した直後、金吾は敵対者から殺害を目的とした襲撃を受けたのである。
大聖人は本抄の冒頭、金吾の無事を喜ばれ、「前前の用心といひ・又けなげといひ・又法華経の信心つよき故に難なく存命せさせ給い・目出たし目出たし」と述べられ、次に、信心の要諦について次のようにご教示されている。
「運きはまりぬれば兵法もいらず・果報つきぬれば所従もしたがはず」1192頁)
「不信ならば・ぬれたるほくちに火をうちかくるがごとくなるべし・はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし」(同頁)
「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(1193頁)
「ふかく信心をとり給へ・あへて臆病にては叶うべからず」(同頁)
戦いに臨む山本伸一が思索し、祈り達した結論とは、“根本とすべきものは、御本尊と御書しかない”ということであった。
「どのような時代に、どのような事態に遭遇しようと、妙法の指導者たるものの資格は、法華経の兵法を将軍学にすることにある」
さらに伸一は、大確信で戦いの先頭に立って獅子吼した。
「いかなる人であれ、九界の衆生の1人でも多く、たとえ悪鬼魔民といえども、このたびの鮮烈に加わって味方となる」と。
そうして、不可能を可能とした大阪の参院選で「まさかの勝利」が実現したのである。
御本尊への強盛な信力、日蓮大聖人のご指南の真剣な研鑽とで、私たちは絶対に勝利できる。そのことを確信して戦い抜きたい。
法華経兵法事の別記事は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-05-23 06:37 | 御 書 | Trackback | Comments(28)

椎地四郎殿御書 <2013年5月度座談会御書>

◇大難なくば法華経の行者にはあらじ。

c0180341_2127258.jpg椎地四郎殿御書(しいじしろうどのごしょ)。
本抄は、大聖人40歳の御時、門下の椎地四郎に与えられた御書です。
(別名を「如渡得船御書」といいます)
この御書が書かれたのは弘長元年4月28日です。
伊豆流罪が翌月の5月12日ですので、法難の二週間前に書かれています。
内容は、「末法には法華経の行者必ず出来すべし」、「大難来りなば強盛の信心・弥弥(いよいよ)悦びをなすべし」、「大難なくば法華経の行者にはあらじ」としたためられ、迫りくる大難との闘争の決意を促す内容になっています。
当時、法華経を読んだり、書写したりして、形式上で法華経を信仰する人は沢山いました。しかし、自らの利益のみを願う人ばかりでした。
万人の幸福を願い行動して、障魔と戦う人は1人もいませんでした。
唯一、日蓮大聖人御一人が決然と立たれました。
本抄には、さらに次のように述べられています。
-----------------------
法華経の法門を一文一句なりとも人に・かたらんは過去の宿縁ふかしとおぼしめすべし(中略)法師品には若是善男子善女人乃至則如来使と説かせ給いて・僧も俗も尼も女も一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり・貴辺すでに俗なり善男子の人なるべし・此の経を一文一句なりとも聴聞して神にそめん人は生死の大海を渡るべき船なるべし
-----------------------
「難は誉れ」と言われても、実際に「命にも及ぶ大難」を受ける大聖人の現実を目の当たりにすると、疑いが生じ、信心が揺らぎます。
その中で、弘教にはげむ椎地四郎を過去からの師弟の宿縁が深いと讃嘆され、その行為が如来の行いであるとご指南されています。
現在の私たちも同じで、仏法対話、弘教を行なえば障魔は競い起こります。
けれど、その闘いの功徳として、生死を悠然と渡って行くことができる「仏の境涯」を得ることができると仰せです。
池田先生は、次のようにご指導をされています。
「敵がいるからこそ強くなれる。迫害があるからこそ仏になれる。境涯を開けるか、大福運を積めるか、本物の広布の指導者に立てるかどうか。
魔が競い起こる時こそ、その重大な境目なのです。
故に、勇気を奮い起こして戦う以外にない」
(2013年大白蓮華5月号68頁より抜粋)
法華経を弘通すれば、大難は必定です。しかし、大難に対し「勇気を奮い起こし」て戦うことが、大福運、大幸福を作る仏道修行になります。
戦えば三類の強敵が出現する。しかし、戦わなければ、生老病死を乗り越えられる命を作ることができない。故に戦うしかない。
私も、三障四魔に負けない信心を今生で果たしたいと思います。

追伸:ご参考までに、日蓮大聖人年表<略年表>を以下に示します。
その年表は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-04-24 05:28 | 御 書 | Trackback | Comments(6)

立正安国論 <2013年4月度座談会御書>

◇四表の静謐(しひょうのせいひつ)を祈り行動する。

c0180341_2034485.jpg今月の御書は立正安国論です。
立正安国論が書かれたのは、未曾有の国難が重なっていた時期でした。
飢饉、地震、疫病、異常気象などが頻発し、その悲惨が国土を覆っていました。
以下に立正安国論が提出された直近の4年間を振り返ってみましょう。
-------------------------
1257年2月23日、京都大地震。同年8月1日、鎌倉大地震。
1258年、全国で暴風雨。寒気にて作物大被害。同年8月、大流星。
      同年10月16日、鎌倉大洪水。
1259年、全国で疫病大流行。
1260年(文応元年)4月29日、鎌倉大火。同年6月1日、鎌倉暴風雨、大洪水。
(同年7月16日、立正安国論を提出)
-------------------------
大聖人は各種の大災害に、まだ発生していない他国侵逼(たこくしんぴつ)、自界叛逆(じかいほんぎゃく)の二難を予見され、立正安国論を北条時頼に提出されました。
本論には、「正法を捨て、邪法を立てていることが根本原因である」こと、その対策として「誤った思想を断ち切り、正法を打ち立てる以外にない」とされています。
そして、結論として以下の内容が書かれています。
「汝(なんじ)須(すべから)く一身の安堵を思わば・先ず四表(しひょう)の静謐(せいひつ)を祷らん者か」
「汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ・然れば則ち三界は皆仏国なり」
四表とは、東西南北。静謐とは、世の中が穏やかに収まっているさま。
日蓮大聖人は、「自らの安泰を願うならば、まず国の平穏を祈りなさい。そして、自身の一念を変革し、すみやかに真実の教えを実践しなさい」と国主を諌められました。
同様の内容として、一生成仏抄に「衆生の心けがるれば土もけがれ・心清ければ土も清しとて・浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし・只我等が心の善悪によると見えたり」(384頁)とあります。
すなわち、一人一人の心の次元の変革は必ず国土の変革をもたらし、安国を築くことができるとご教示されています。
尚、現代は、主権在民の時代であり、主権者は民衆の一人一人になります。ゆえに、総理大臣1人を諌暁するというものではありません。
さて、池田先生は、大白蓮華4月号の巻頭言に次のように述べられています。
-------------------------
大聖人は生涯、大難を覚悟され、正法正義を語られた。報恩抄には、「今度命をおしむならば・いつの世にか仏になるべき、又何なる世にか父母・師匠をも・すくひ奉るべきと・ひとへに・をもひ切りて申し始め」(321頁)とも明かされている。
労苦は多い。多忙な日々でもある。
しかし、全てが一生成仏の道であり、最高無上の報恩と孝養を果たす道なのだ。
私たちの座談会をはじめ、少人数の「草の根」の語らいも、この大聖人の法座に真っ直ぐ連なっている。
あの友、この友と希望の対話を広げながら、立宗760周年を大勝利の行進で飾ろう!
-------------------------
私も襟を正し、この大勝利の行進に参加しいたします!(^^)
過去の立正安国論の記事は、→ここをクリック!
ひらがな版立正安国論は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-04-01 20:14 | 御 書 | Trackback | Comments(17)

転重軽受法門 (てんじゅうきょうじゅほうもん)

                   ◇地獄の苦しみぱっときへて‥
c0180341_72086.jpg

転重軽受法門。
本抄は、日蓮大聖人の死身弘法について述べられている御書です。
50歳の御時、竜の口の法難があり、佐渡に向かわれるまでの最も大きな難の中、下総の国(現在の千葉県)からはせ参じた弟子に対し、涅槃経の転重軽受の法門について述べられ、不軽菩薩や付法蔵の提婆菩薩、第25代師子尊者等の例を引いて、仏説の通りに修行することの難しさについて語られています。
日蓮大聖人は本抄の中で、「法華経は紙付に音をあげてよめども・彼の経文のごとくふれまう事かたく候」と述べられ、法華経を声を出して読むことはできても、経文通りに振る舞い、行動することは難しいこと、さらに、「正像二千年はさてをきぬ・末法に入つては此の日本国には当時は日蓮一人みへ候か」と、法華経の思想を末法の世で実践した人は誰もいなかったことを述べられています。
大聖人は、その難しさを以下の4つの経文で示されています。
------------------------
譬喩品 「経を読誦し書持すること有らん者を見て軽賎憎嫉して結恨を懐かん」
法師品 「如来現在すら猶怨嫉多し・況や滅度の後をや」
勧持品 「刀杖を加え・乃至・数数擯出せられん」
安楽行品 「一切世間怨多くして信じ難し」
------------------------
日蓮大聖人のご生涯は、まさに六難九易をご身読されたご生涯でした。
六難九易の記事は、→ここをクリック!
三類の強敵の記事は、→ここをクリック!
では、大聖人の仏法の功徳とは何でしょうか。
本抄冒頭に、「先業の重き今生につきずして・未来に地獄の苦を受くべきが・今生にかかる重苦に値い候へば・地獄の苦みぱつときへて死に候へば・人天・三乗・一乗の益をうる事の候」とあります。
すなわち、大聖人は、マイナスの業をゼロに精算するだけではなく、最大のプラスに転換できる転重軽受の法門だと述べられているのです。
創価学会は、初代会長牧口先生、第二代会長戸田先生が投獄され、初代会長は獄死されました。第三代会長の池田先生もまた、三類の強敵との闘争に次ぐ闘争のご一生でした。
まさに本抄の内容に、創価三代会長の人生は符合しているのです。

<語句解説>
1.
転重軽受: 「重きを転じて軽く受く」と読む。
2.
三乗:声聞、縁覚、菩薩の三乗のこと。
3.
一乗:一仏乗のこと。成仏への唯一の教えのこと。
4.
不軽菩薩:法華経常不軽菩薩品第二十に描かれている菩薩。「我、深く汝等を敬う。あえて軽慢せず。所以はいかん。汝等皆、菩薩道を行じて、当に作仏することを得べし」を唱えて礼拝行をした不軽菩薩は、六根清浄を得て成仏した。
5.
付法蔵:釈尊より付属を受け、正法時代に教えを次々に付属して仏法を弘通した24人(釈尊を加えて25人)の正師のこと。その名は、摩訶迦葉から始まり、阿難、商那和修(しょうなわしゅう)と続く。
6.
提婆菩薩:付法蔵の一人。南インドの王が外道に帰依していることを知り、王を救うため外道をことごとく破折した。このとき一人の凶悪な外道が刀で提婆菩薩に危害を加えられ死亡した。死に際し、提婆菩薩は、「かの外道は自分の先業の罪を消したのである」と述べたと伝えられる。
7.
第25代師子尊者:釈尊の付属を受けた最後の伝承者。国王が邪見が強盛で、寺院の破壊、多くの僧を殺害し、その中で師子尊者も首を切られた。師子尊者の首を切った王の刀と腕は同時に地に落ちて、7日後に王は命を終えたという。

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-03-01 21:56 | 御 書 | Trackback | Comments(7)

三三蔵祈雨事 (さんさんぞうきうのこと)

    ◇道理証文よりも現証にはすぎず。

c0180341_21363438.jpg三三蔵祈雨事。
本抄は、日蓮大聖人が54歳の御時、西山入道に宛てられたお手紙です。
この御書では、過去に真言宗三蔵の僧侶<善無畏三蔵(ぜんむいさんぞう)・金剛智三蔵(こんごうちさんぞう)>が祈雨を行なって雨を降らせたものの、結果として大風が吹き、国土を破壊した大悪の現証であったことを挙げ、真言の邪義を破折しています。
その内容から、後世に「三三蔵祈雨事」との名称がつけられました。
大聖人は冒頭、「甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず・すこし健(けなげ)の者も独なれば悪しきみちには・たうれぬ」(1468頁)と、助ける者が強ければ倒れないが、頑健な者でも、独りであれば悪い道では倒れてしまうと述べられ、
加えて、「善知識たいせちなり・而(しか)るに善知識に値う事が第一のかたき事なり・されば仏は善知識に値う事をば一眼のかめの浮木に入り・梵天よりいとを下て大地のはりのめ(針の目)に入るにたとへ給へり・而るに末代悪世には・悪知識は大地微塵よりもをほく・善知識は爪上の土よりもすくなし」(同頁)と、
善知識に値う事は難事中の難事であると語られています。
その上で、善知識と悪知識の判断基準として、「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず・又道理証文よりも現証にはすぎず」(同頁)と、現証が正邪の判断の決め手となるとご教示されています。
本抄の中で、中国と日本の真言僧の祈祷が悪しき結果を生じさせたことに対し、
「天台大師は陳の世に大旱魃あり・法華経をよみて須臾(しゅゆ)に雨下り・王臣かうべをかたぶけ万民たなごころをあはせたり・しかも大雨にもあらず風もふかず・甘雨にて」(1467頁)と、
天台大師(法華経)が良い結果を出したことをご教示されています。
池田先生は、今月の大白蓮華巻頭言に、「善友から離れなければ、自分も、眷属も、幸福勝利にリードしていける」と述べられていました。
創価の善知識の連帯に感謝しつつ、大いに励まし合いながら前進したいものですね。
私も、生涯不退転で実証を示し続けたいと思っています。

<語句解説>
1.
西山入道:駿河国(するがのくに)富士郡西山の信者。西山入道への御書は、三三蔵祈雨事の他、蒙古使御書など六編が現存しています。
2.
善知識:正直・有徳の友人のこと。人を仏道に導き入れる者をいう。
3.
悪知識:衆生を迷わし、仏道修行を妨げる悪徳の者のこと。悪友ともいう。
4.
善無畏三蔵:中国真言密教の僧。金剛智、不空とあわせて三三蔵と呼ばれる。インドに生まれ、中国に渡り、中国に初めて密教を伝えた。
5.
金剛智三蔵:インド出身の訳経僧。中国真言宗三蔵の一人。弟子に不空がいる。
6.
弘法大師:日本真言宗の開祖・空海のこと。
7.
須臾(しゅゆ):一昼夜の30分の1をいう。しばらくの間のこと。

追伸:日蓮大聖人は、一切の障魔を打ち破られ大勝利されました。
まさに、「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず・又道理証文よりも現証にはすぎず」は、日蓮大聖人の人生そのものです。
以下に大聖人の勝利を象徴する「開目抄」を参考に掲げます。
開目抄の記事は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-02-01 21:51 | 御 書 | Trackback | Comments(8)

冬は必ず春となる

◇妙一尼御前御消息(みょういちあまごぜんごしょうそく)

c0180341_631577.jpg「法華経を信ずる人は冬のごとし・冬は必ず春となる」(1253頁)
何度も拝し、何度も口にした御文である。
けれど、法華経の行者は、なぜ「冬の如し」なのか。
法華経の行者は、冬の如く不毛で、冬の如く辛い人生を歩む者という意味か。
否、きっと違う。
法華経の行者とは、厳寒の冬の中に飛び込み、苦しみ、苦痛に耐える人たちを救済する存在なのだ。
法華経の行者は、闇を幸福の光で照らし、冬を温かな春へと転換しゆく主体者である。
冬に枯れた樹木に、藁を巻き、温熱を送り、やがて花を咲かせ実を付けさせる。
その幸福を見届けた法華経の行者は、再び冬の大地へと踏み込んでいく。

c0180341_635652.jpg

妙一尼は、六老僧の一人、日昭の縁故の人。
本抄は、大聖人54歳の御時、身延から妙一尼に与えられた御手紙である。
佐渡流罪に際し、退転者が続出した中で、妙一尼は強情な信心を貫き、さらに佐渡の大聖人のもとに下人を遣わしてもいる。
このことについて、大聖人は、「さどの国と申しこれと申し・下人一人つけられて候は・いつの世にかわすれ候べき」と感謝の言葉をしたためられている。
佐渡流罪、また、大聖人門下への大弾圧に耐え、勝利された大聖人と妙一尼。
冬は見事に春へと変わり、爛漫たる花を咲かせた。
さあ、私たちも厳寒の樹皮を巻く藁となり、太陽となって行動しよう!
私たちは春を与えられる立場ではない。私たちは春の創造者。
春を作り、友と共に春を満喫する私たちなのです。(^^)
妙一尼御前御消息の別記事は、→ここをクリック!

ランキング参加中★ご協力くださいにほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
ブログトップへ
by sokanomori | 2013-01-11 06:59 | 御 書 | Trackback | Comments(22)


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


by sokanomori

プロフィールを見る
画像一覧

検索

カテゴリ

全体
挨 拶
カテゴリのご案内
祈 り
活 動
仏法対話
体 験
御 書
御書全編拝読
座談会企画・ネタ
法華経
仏教豆知識
御書の登場人物
創価学会豆知識
創価三代会長
学会書籍記事
創価学会本部
広宣流布大誓堂
創価学会「総本部」
新・創価文化センター
ネット体験談集
聖教体験談
日 常
ふるさと
健康作り
マラソン
飼い猫ラッキー
水族館
生き物の写真
市民農園
良書のご案内
小説・人間革命感想文
ブログともだち

趣味・娯楽
東日本大震災
環境問題
政 治
経 済
戦争・紛争
他宗教・他思想
敵対勢力
アンチ創価学会
高齢化・介護
死とは何か
創価系ブログの作り方
月下の騎士
参考になる書籍
創価の森ブログ<別館>
宮沢賢治
ひらがな御書
千ときひろ対話
創価家族
新・人間革命感想文
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月

最新のコメント

九州の若造さん、おはよう..
by sokanomori at 05:42
私は、以前御本尊様にこの..
by 九州の若造 at 13:58
レーズンパンさん、おはよ..
by sokanomori at 05:29
「サイコパス」という言葉..
by レーズンパン at 07:23
otiさん、おはようござ..
by sokanomori at 05:35
こんにちわ!創価三世の学..
by oti at 16:35
非公開さま、本尊流布誠に..
by sokanomori at 07:14
ありがとうございます。
by 甚平 at 05:56
youtube(ユーチュ..
by 凡ちゃんこと永遠の凡夫 at 19:51
九州の若造さん、大いにご..
by sokanomori at 22:53
ありがとうございます。大..
by 九州の若造 at 06:03
加藤さん、北海道からコメ..
by sokanomori at 18:03
非公開さん、こんにちわ。..
by sokanomori at 17:59
昨年秋に心理ゲーム使わせ..
by 加藤秀隆 at 13:46
菊川さんありがとうござい..
by ゴンゴン at 13:23
モヤモヤされなくていいの..
by sokanomori at 12:31
菊川さん、私、もうひとつ..
by ゴンゴン at 09:40
菊川さん、明解ありがとう..
by ゴンゴン at 23:21
ゴンゴンさん、こんにちわ..
by sokanomori at 17:53
菊川さん、こんにちは、最..
by ゴンゴン at 11:31

メモ帳

画像一覧