カテゴリ:高齢化・介護( 12 )

国際福祉機器展2013

                ◇今年も福祉機器展を見学しました。
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ビジネスにとって、未来を予測することはとても大事なこと。
経済は生き物のように変化の連続だからである。
学び続け、工夫しながら商品を最新のカタチにしないと会社はすぐにダメになる。
ゆえに私は、情報収集を怠ることができない。
本日、国際福祉機器展を見学した。
会場は昨年以上の人出で、歩けないぐらいの大盛況であった。
私はホームヘルパー2級と福祉用具専門相談員を受講、終了して、かなりの判断力が身についていたので、商品の良し悪しがすっかり分かるようになっていた。(^^)
福祉用具は、たった1年で大きく変化し、進化していた。
日本は2025年に、高齢者人口は30%を超える。
7年後のオリンピック終了後には、世界に冠たる超高齢化社会になっている。
これから、福祉機器は何倍も進化し、仕組みも万全の体制が作られなければならない。
それにしても、日本人の智慧は大したものだと感心させられるばかり。^^
下写真は、家具などの色彩で体温が上がったり、食欲が増すなどの工夫である。
成長分野に注がれる智慧と努力は、途方もない進化をもたらすものだ。
コルク抜きの道具がなければワインは飲めない。
良いコルク抜きを使えば、簡単に確実にコルクを引き抜くことができる。
同じように、進化した道具を上手に使うことで、老後は安全で快適になる。
ベッドもトイレも車椅子も、全部、さらに進化し続けることだろう。
うかうかしていられない。私も進化しなければ!^^
昨年の国際福祉機器展は、→ここをクリック!
ホームヘルパー2級講座は、→ここをクリック!
ワインのコルク抜きは、→ここをクリック!

追伸:福祉用具専門相談員の受講は終了しましたが記事を書いていません。
1つは残しておかないとですね。(^^)

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by sokanomori | 2013-09-19 21:25 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(2)

ホームヘルパー11 <満たされた心>

◇楽しく愉快なホームヘルパー研修でした。

c0180341_6252835.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
私は、ホームヘルパー2級から多くのことを学びました。
私自身が介護を受ける側となり、そしてその老後の果てにある死を、どのように迎えるのかということについても学んだのです。
受講生として訓練し、特別養護老人ホーム、通所介護施設、さらに在宅介護を体験しました。その世界は、悲しい老後のなれの果てという“暗い世界”ではありませんでした。
安穏と笑顔のある世界でした。
受講生、講師、各種施設の職員、さらに利用者など沢山の人たちと出会いました。どうでしょう。具体的には100名、姿だけなら200名の人たちを見て、接したことになります。
日本の福祉があれば、身体機能を失って衰弱したとしても、智慧と技術とで、快適に楽しく生きていくことがでできるという確信を得ることができました。
最初に自宅での生活があり、次に通所介護の利用、そして特別養護老人ホームのような施設介護があります。さらに、その先の病院やホスピスもあります。
この智慧の仕組みを活用すれば、老後は不安なものではありません。
研修の中では、私は介助される側も受け持ち、車椅子で運ばれ、食事を与えられ、衣服を換えてもらいました。ベッドに寝ている状態で、頭髪を洗われました。
そのとき、介助者の声がけや笑顔、手指の感触などはとても心地よく嬉しいものでした。

私は10年前に父を失いました。
私のしたことはたった一度の髭剃りだけでした。
当時の記事は、→ここをクリック!
そのとき、今の介護の知識があったら、私は100倍の親孝行ができたことでしょう。
今、想い出すのが、父の洗面です。
顔を洗うのに普通なら3分で終わることを、最後は10分も15分もかけてやっていました。
当時の私には、身体能力を失った父の辛く悲しい行為に見えました。
けれど、それは辛いことではなかったのです。
時間をかけながら洗顔する‥それは父の楽しみでもあったのです。
できないことはやってあげる。でも、できることは自分でやる。
生きることの喜び。それは、できることを自分でやるという生活だと思います。
そのことが私にははっきりと、この受講で見えました。

私が申し上げたいのは、この講習が「誰もが大変ためになる」ということです。
私は今回、10万円をかけて、しかも12日間の訓練をしましたが、その喜びは、10万円かけて旅行した喜びよりはるかに大きなものでした。
「介護を学ぶことは人生の終わりを学ぶこと」だと思います。
学んだことで、「老後への決意と夢」が広がったのです。
「僕はこのように老いて、このように死にたい」
今、私はそんな終焉のことまで楽しく考えられるようになりました。
生れ、成長し、何かを成し遂げ、やがて老いて死ぬ。
ある意味、人生の4分の1のことを学ぶに等しい体験でした。
もし、読者の皆さまが、ご興味が少しでもあり、予算もあるなら、ホームヘルパー(現・初任者研修)の勉強はお勧めです。
きっと、人生観すら変わる出来事になるでしょう。
以上で、ホームヘルパーのシリーズを終了します。
シリーズの最初の記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori | 2013-06-26 06:40 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(16)

ホームヘルパー10 <福祉を賢く使う>

◇日本の福祉を有効に使って幸せな老後を。

c0180341_5363268.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
次に、ホームヘルパーの受講から得られた所感を申し上げたいと思います。
私は今回の勉強で、「介護福祉を賢く使えば大きな利益をえられる」ことに気付きました。
それは、在宅にせよ、デイケアにせよ、老人ホームにせよ、極めて高度なシステムを所有しているからです。
まさに、「学は光」であり、正しく見れば、日本の福祉のレベルの高さに、誰もが驚くことでしょう。
利用者(家族)は、その仕組みをしっかり学ぶことで、その有益な機能を使い切ることができます。逆に、無知であれば、せっかくの福祉を活用することはできませんし、大変、もったいないことになります。

今回、久得仁誠さんが、ご利用されていた立場から、いくつかのご意見をコメント欄に寄せられていました。
ご家族様が認知症で、大変な思いをされていたとのこと。
その中で、デイケアを利用され、ご当人様が嫌がって施設を変わられたけれど、次の施設も嫌がったとのことでした。
このことを聞き、私は2つのことを想定しました。
1つは、施設に問題があった。1つは施設には問題がなかったが、当人が嫌がった。
認知症の場合は、環境適応能力が劣っているため、環境がかわるだけで嫌がることもあり、それも原因の1つではないかという印象を受けました。
個々人、施設の良し悪しの印象は違うことでしょう。
けれど、少なくとも、私が見たデイケアは素晴らしいものでした。
利用者同士の楽しい会話があり、お友達も作ることができるのです。
デイケアの記事は、→ここをクリック!
もし、私が半身まひになったら、喜んでデイケアに通うことでしょう。
そして、同じ境遇の人たちと友達になり、励まし合うことでしょう。

さて、在宅介護で、1つ、重要な情報を申し上げたいと思います。
それは、「介護では相性が大事」ということです。
ある施設の担当者は、次のように語られました。
「どんなに技術があっても、相性が合わないと利用者は喜びません。逆に、技術が劣っていても相性が合う人を利用者さんは求めます」と。
技術があっても、ツンとしていたり、気配り思いやりが欠けていたら嫌なものです。
何気ない対話の中でも傷つくことがあるでしょうし、逆に無口な担当者に不満を持つ利用者もいるでしょう。
このことは、介護に限りません。どんな仕事も同じです。
ですから、技術も大事ですが、ヘルパーは人格や品格も同様に大事であり、人間としての魅力を磨いていく必要があるようです。
その中で、利用する側は、受け身でなく、よりよいサービスを受けるために、能動的にアプローチすることが肝要と思います。
技術的に支障がある、あるいは何か嫌なことがあるという場合は、派遣先の会社に連絡を入れて、要望を出すということも必要でしょう。
その時、担当者を育てる意味でも、「こうしてもらったら、もっと助かる」とお伝えしたり、それがどうしても改善されない場合は、担当者の変更も依頼するべきでしょう。

さらに、賢い利用方法があります。それは、ヘルパーさんや、場合によってはケアマネージャーに「家族としての介護のノウハウ」を聞くことです。
在宅の場合、ヘルパーは24時間ケアをしてくれる訳ではありません。
ですから、家族としての工夫も大事です。
プロの技術や適切な介護用具の利用は、とても大きな家族介護の武器になります。
たった1つの技で、たった1つの道具で、労力は大幅に減少できますし、介護を受ける側も快適になるからです。
ですから、遠慮なく聞いたり、学んだりして、応用してほしいと思います。
(勿論、ホームヘルパーを受講すると完璧です)^^
今、介護は、1割負担という低価格で利用できます。
多くの人々に、日本の素晴らしい福祉を有効活用していただきたいです。
次の記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori | 2013-06-22 06:04 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(7)

ホームヘルパー9 <在宅介護>

◇素晴らしいホームヘルパーの人たち。

c0180341_221755.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
最後は、在宅介護の体験でした。
私が一番見たかったのが在宅介護でした。
老人ホームや通所介護施設は、何となくイメージがつくのですが、在宅はまったく想像できなかったのです。
一体、どんな家で、どのような利用者がいるのか。
働くヘルパーには、どのような苦労があるのか。
「厳しく、悲しい現実があるに違いない」と思っていました。
朝、覚悟して在宅介護サービスの事務所に出社しました。
とても綺麗な事務所で、働く人たちはとても素敵な人たちでした。
身なりもオシャレで、皆、品があるし、とてもレベルが高いのです。
私は、最初、見学する2件の記録書を読むように言われましたが、綺麗な文字でしっかりと書かれていましたし、使用する電動自転車もきちんと整備されていました。
どれもこれも、一部始終、しっかりとした印象を受けました。
そして、同行させていただいた2人のヘルパーさんの対話力、判断力、行動力‥
その能力は大変素晴らしく、利用者の満足感も高いものだったのです。
以下に、順を追ってご紹介いたします。
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<1人暮らしの利用者の介護>
電動自転車で移動し、訪問したところは普通の民家でした。
1人暮らしの利用者の食事の介護が行われました。
冷蔵庫の中の食材を使って、台所で調理が行われました。
食材は、魚、リンゴ、トマト、キュウリ、ナス、ワカメ、卵など。
その食材で、焼き魚、サラダ、ナスの炒め物、卵とワカメの味噌汁が作られました。
20年以上、私はまともな調理は何一つ作ったことはありません。
最初、「菊川さん、料理はできますか?」と聞かれ、「いいえ、何一つできません」という情けない回答をしました。(^^)
それで、見学が主になったのですが、1つの調理が30分で出来上がる様子を見て、ヘルパーさんの偉大さを思い知らされました。^^
盛り付けは私の仕事。何とか体裁を整えて配膳しました。
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<マンションの利用者の介護>
最初のヘルパーさんと別れ、待ち合わせ場所に向かいました。
そこに、同じ電動自転車の女性が待っていました。
「少し距離があります」とのこと。
その人は、電動自転車を颯爽と乗りこなして風のように走るのです。
私は電動自転車には初めて乗ったので、そのスピードについて行けず見失うところでした。
「随分、早いですね」というと、「これでもゆっくりなんですよ」と言われました。
しかし、その移動の姿は、とても輝いて美しいものでした。
私に与えられた職務は、配達された弁当の盛り付け、台所の掃除、洗濯干し、床、トイレ清掃でした。ヘルパーさんは、オムツ交換をし、ベッドメイキングをしていました。
私は、台所の掃除をしっかり果たしました。
ヘルパーさんは台所を見て、「スゴイ、こんなに綺麗になって‥」と驚いていました。
きっと、過去の誰より、綺麗にしたという自負があります。
以前にも書きましたが、私は掃除だけは得意なのです。(^^)
-------------------------
驚いたのは、2つの在宅サービスに素晴らしい“対話”が伴っていたことです。
施設での介護も同じですが、笑顔と気配りがしっかりされていました。
そして、利用者に想像していた悲壮感はなく、温かな日常がそこにありました。
在宅介護は、とても生活に密着した“心地よい世界”だったのです。
利用者に「生きがいと、張り合いを与えることができる仕事」だと思いました。
事務所に帰って、質問しました。
「今日は晴れていたから良かったですが、いろいろ、ご苦労もあるんでしょうね。雨の日は大変でしょう。まして、台風の日などはお困りでしょう」
すると、職員の1人が微笑みながら教えてくれました。
「そういう日だからこそ、利用者さんは待っているんです。だから、天候の悪い日も、私たちは遅刻できません。でも、行くと、とっても喜んでくれるんですよ」
私はその話に大変驚き、そして心が温かくなりました。
ヘルパーさんが菩薩に見えました。
私は、心の中で手を合わせ、心の中で頭を下げました。
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by sokanomori | 2013-06-19 22:10 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(10)

ホームヘルパー8 <通所介護>

◇デイケアサービスの体験で見たこと、感じたこと。

c0180341_634862.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
次に、通所介護の実習について述べる。
デイケアサービスと呼ばれる施設がある。
これは、週に何日か、あるいは毎日、自宅から介護施設に通い、入浴やリハビリを行う施設である。
私が体験した施設では、当日、朝11時から夕方4時まで、リハビリを中心としたプログラムが実施された。
利用者は16名。
多くは歩行が困難か、半身まひの人たちだった。
車椅子利用者も少数いたが、頑張れば歩ける人たちでもある。
三々五々と定刻に施設に訪れた人たちは、まず、お茶出しで出迎える。
日本茶、コーヒー、冷やした麦茶など、好みを聞いてお出しする。
そのお茶を入れることが、私の最初の仕事になった。
実は、人様にお茶をこの20年来、入れたこともない。(^^:
人様にお出しするとなると“正解”があるはずである。
「どの程度の濃さが良いのか」が分からない。焦った。
そして、入れたお茶をお盆に載せ、テーブルに置く所作にも自信がない。
最初、このお茶出しと、昼食の配膳とは、私にとって、とても苦痛な作業だった。
まるで、出来の悪いウエイトレスのようにぎこちないのである。
施設では、椅子に座った体操、リクリエーションで体をほぐした後、歩行訓練や各種身体運動(器具を使用したもの)、また、麻痺している身体へのマッサージなどが行われた。
まるで、スポーツセンターの運動に似ている。
それが、利用者の身体障がいの状態に応じて行われるのである。
私は、体に障がいを抱えた人たちが真剣に努力をしているのを見て驚いた。
たとえ身体に障がいがあっても、残存機能を維持し、少しでも身体能力を取り戻そうとして頑張る姿は感動的ですらある。
「幸せはあるものでなく、作るもの」
そのことを、施設から教えられた。
リハビリが終わると機材を片付け、オヤツ(お茶を含む)が出された。
このとき、私はコーヒーとクッキーの食事介助を任された。
認知症の利用者はなかなか食べてくれないし、飲んでくれない。
タイミングを見計らって声をかけ、口に近づける。
やっと口に含み、時間をかけて食べてくれた。飲んでくれた。
その時、心の底から喜びが湧いてきた。
「この仕事は、技術がしっかり身に着けば、必ず喜んでもらえる仕事だ」と感じた。
私は多く見学だったが、職員の対話力、てきぱきとした行動力に感心した。
対話に、笑顔やユーモアが伴っている。利用者はよく笑い、楽しんでいる。
プロの仕事とは、どんな分野も素晴らしいものである。
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by sokanomori | 2013-06-19 06:43 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(6)

ホームヘルパー7 <特別養護老人ホーム>

◇介護の現場を見て、触れて、感じたこと。

c0180341_22222732.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
教室での受講を終え、最後は現場実習を体験いたしました。現場に出なければ“現実”は見えません。
私は過去から“現場主義”。
ともかく現場を見ない限り、知ったことにはなりません。
もし、ホームヘルパー2級に現場研修のプログラムがなかったとしたら‥
私は受講しなかったことでしょう。
その現場実習ですが、特別養護老人ホーム(2日)、デイケアサービス(1日)、在宅介護(1日・2件)について体験しました。
以下に、現場での体験を順にご紹介いたします。
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<特別養護老人ホーム>
特養とは、重度の身体障害の利用者が使う24時間体制の施設です。
私は、生まれて初めて特養に行き、職員の側から2日間を体験しました。
百聞は一見にしかずとはまさにこのこと。
全くの無知な人間が、濃縮されたリアルの世界を見るという感覚で、私は数多くのことを学びました。
掃除、体温計測、ベットシーツ交換、お茶出し、対話、髭剃り、食事介助、リクリエーション補助、車椅子での移動‥
車椅子で利用者さんを運ぶスピードすら、最初はおっかなびっくりでした。
わきの下に体温計を入れる‥コツが分からず苦労しました。
朝8時30分から午後5時30分まで、食事前のエプロン掛け、手指の消毒液かけ、片付け‥めまぐるしい現場作業が続きました。
入浴設備も見学しました。身体の状態に応じて、各種の入浴機材が整っていました。
1つ1つの機材のメカニズムに、発明者の知恵が見えて感心させられました。
私は、清掃だけは得意です。
過去、ビルメンテナンスで仕事をしたことがあるからです。
ですから、モップがけは職員より上手でした。^^
さて、私は、現場はものすごく大変だと思っていました。
けれど、思いの他、辛いものではありませんでした。
この程度は、特別に大変だとは思いません。
力仕事で「疲労困憊する」ということではありません。
しかし、“力を入れない作業”ができませんでした。
体温測定や食事の介助など、デリケートな作業が難しいのです。
それと対話もムズカシイです。
認知症の人たちと話をするとき、経験のない私は、最初、まともに話を聞こうとしていてチンプンカンプン‥理解できないのです。
大まかに言葉や雰囲気の向こうにある意思をどのようにくみ取るのか‥
そこがムズカシイところです。
「1人前になるにはどのぐらいかかりますか?」と職員に聞きました。
「基本で1年、応用で、ある程度できるようになるまで3年かかる」とのこと。
そうだろうな、と思います。どの世界でも同じですから。
でも、介護において、特に何がムズカシイのでしょうか。
それは、100人100通りの身体事情があるからです。
様々なケースに対応できるには、きっと3年でも足りないことでしょう。
奥の深い仕事だと思いました。
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この特養で驚いたことがあります。
それは施設の中に、輝いている利用者さんがいることでした。
「このように老いたい!」と目標にできる素晴らしい人がいたのです。
特養は、“おばすて山”ではありませんでした。
安穏とした老後の生活があったのです。
「私も、ここで最後、ゆっくり過ごしてもいいな‥」とさえ思ったぐらいなのです。
どこにいようと幸せな人は幸せ、不幸な人は不幸‥
幸、不幸は、まさに“境涯”によるのだと教えられました。
介護職員はとても立派でした。
プロの言動と行動には感心させられました。
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by sokanomori | 2013-06-17 22:11 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(28)

ホームヘルパー6 <介護をしないことが理想>

                 ◇全部が「目からウロコ」でした。
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前回の記事は、→ここをクリック!
授業を受ける前の私は、まったくの無知な人間でした。
食べる、排せつする、清潔を保つ、眠る‥
それは、あまりにも当たり前の出来事です。
しかし、それは生きることの大前提です。
振り返れば、過去、一度として“生きる”ということを医学的に、あるいは生物学的に考えたことはありませんでした。死について考えたことは沢山ありましたが、死に至るプロセスについても、具体的に学んだり、考えたりすることは皆無でした。
介護についても同じです。
介護とは、“可哀そう”な身体障がい者を“助けてあげる”サービスと思っていました。
そして利用者とは、加齢と共に、体力も気力も弱っていくだけの“悲しい存在”と受け止めていました。しかし、その考えはまったくの間違いでした。
生存に欠かせないいくつかの要素を1つ1つ介助していくホームヘルパー。
それは、先人の智慧と経験から生まれた技術を駆使して、対処する知恵の職務でした。
もし、1つ1つの技術を知らなければ、あるいはその1つ1つの項目に対する訓練がなければ、結果として相手を傷つけたり、苦痛を与えたり、また、ヘルパー自身が怪我や病気を発生させることでしょう。
ましてや、先に申し上げたような“自立支援”をする働きはできません。
結果として「大きなお世話」で、逆に生きる力すら奪いかねない。
例えば、寝室にテレビもあるし、手の届くところに何でもあるとします。
そのような「安楽」な部屋は“介護の理想の部屋”だと私は思っていたのですが、現実は逆でした。それは、人の体力を奪い、気力の低下をもたらす可能性があるのです。
体力が弱っても、日常生活は極力、自分の力でやるべきです。
朝起きて顔を洗う。食事はパジャマでなく、着替えてテーブルで食べる。
時間をかけてもトイレに行き、自ら用を足す。TVを見るならリビングに移動する。
使うことで、身体能力は維持され向上していく。
そして、生活にもメリハリが出せます。
半身麻痺の人でも、工夫すれば自ら着替えができます。
勿論、全身に障がいがある場合には動かない。動かせない。
そこでホームヘルパーは、利用者の声なき声を聞きながら、本人の意思を尊重して、残存機能を使わせながら、障がいの穴埋めをします。
さて、私は、8日間の受講から、介護技術の片りんを学んだに過ぎません。
けれど、やがて家族が弱っとき何をすればよいかが見えましたし、私自身が介護を受ける立場になったとき、どのように振る舞うかも知りました。
私は、老いることに希望を持つことができました。
例えるなら、暗闇にいて何も見えなかった私が、太陽が昇り、歩みゆく道がはっきりと見えたような心境の変化が起こったのです。
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by sokanomori | 2013-06-13 06:34 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(0)

ホームヘルパー5 <介護環境を整える>

 ◇利用者の立場から施設、自宅改修を行う。

c0180341_2172733.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
ホームヘルパーでは、介護技術だけを学ぶのではありません。
車椅子やベット、ポータブルトイレなどの器具の使用方法も学びますし、環境を安全で有益なものに改良することも理論上学びます。
目的の第一優先は安全の確保です。
高齢者は目も弱い。
暗いと足元が見えていません。
照明の明るさ1つとってみても、良し悪しがあります。
カーペットの段差も要注意です。毛足の長いカーペットで転倒することがあります。
便座に座って、トイレットペーパーは左か、右か、あるいは前か。
ベッドの高さはどの程度か。手すりはどこに付けるのか‥。
身体機能の状態によってその位置を決める必要があります。
洗面台、風呂、寝室、玄関‥あらゆる箇所に工夫が必要なのです。
細かな工夫で、家は安全になり、使い勝手の良いものに変わります。
さらに道具類も大事です。スプーンや食器、衣類など、障がいに応じて工夫します。
足の機能が低下したら階段には手すりが必要です。
もし、手をこまねいていたら‥重大な問題が発生し悔いを残すことになりかねません。
例えば、握力を失い、トイレのドアノブが回せないとします。
たったそれだけで当事者はトイレの使用ができません。
では、ポータブルトイレにすればいいのでしょうか?
結果として移動距離が無くなり、さらに体力は落ちることでしょう。
トイレのドアをレバーハンドルに交換したら、まだ当分、トイレが使えるのです。
このような小さな工夫が、体力や寿命、家族の負担に影響します。
寝たきりは、本当に最後の最後であるべきもの。
そのことを私たちは知った上で、環境を整えるべきなのです。
介護にも人・モノ・カネ・情報・時間が資源として必要です。
智慧を働かせて、もっとも有効な手段と方法とを選択するべきでしょう。
次の記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori | 2013-06-12 22:28 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(9)

ホームヘルパー4 <利用者として体験する>

                 ◇現実は体験しなければ分からない。
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前回の記事は、→ここをクリック!
受講において、もっとも有益だったのは“介助される”ことでした。
私は、様々な技術を“介助される側”から経験しました。
介助するためには、介助されなければ分からないものなのです。
その講習項目を記した記事は、→ここをクリック!
ベッドからの身体の移動、食事、車椅子、部分入浴、衣服の脱着‥
その中で2つ、特に印象に残ったことをお話しましょう。
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<目が見えない状態での食事>
アイマスクをして、弁当を食べるという授業がありました。
目の見えない状態では、ヘルパーはどの位置に何があるのかを口頭で伝えます。
「手前左にご飯、手前右にお新香があります。10時の方向にから揚げがあり、13時の方向にはサラダがあります‥」
このとき、いつものように箸でから揚げを掴み、それを口に運ぼうとすると‥
やってみれば分かるのですが、まず、掴むことがムズカシイし、まして自分の口に運ぶこともとても難しいのです。
しかし、工夫をすればできます。左の手を使い、から揚げの位置を確かめ、箸も触ればしっかり掴めるし、口に運ぶ際にも左手を軽く添えると所定の位置に運べます。
(これは、読者の皆さんもやってみるといいと思います)
訓練を続ければ、きっとできるようになります。
しかし、これを介助者が全部やったとしたら‥
それは「大きなお世話」になることでしょう。
-------------------------
<洗髪と足浴の体験>
上写真は新聞紙を丸めてダムを作り、ベッドに横たわった状態で洗髪をする工程の説明箇所です。新聞紙とゴミ袋、輪ゴムを使っただけの簡単なものですが、実際にやってみて、きちんと頭髪の洗浄ができました。お湯の量は洗面器1杯分で足りました。
このダムの中に利用者の頭を収め、シャンプー洗浄し、少しづつお湯を頭髪にかけて、椅子の上に置いたバケツの中に排水を集めます。
シャンプーが落ちたら、タオルで水分を取り除き、終了です。
その方法のシンプルさとカタチに感心するばかり。
やってもらって驚いた。とっても気持ちいい。(^^)
手のひらから「思いやり」を感じるのです。
温かな声掛け、笑顔、そして終わった後のそう快感‥。
介護を受ける側がどれほどの喜びを与えられるのかを、私はこの洗髪で学びました。
勿論、ホームヘルパーの技術が高くなければなりませんが。
この他、足浴も体験しました。少し深い洗面器に足を入れて温め、足を洗うのです。
頭と足を綺麗にするだけで、私は身も心もスッキリしました。
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私は、母が介護を受けることになったら、洗髪と足浴は私が受け持つことでしょう。
最高の親孝行になることは間違いありませんから。(^^)
様々な体験をしましたが、1つ1つの介助が、「生きる喜び」を与えることが分かりました。
理屈では分からないものです。体験が大事ですよね。
つくづく、そのことを思い知らされました。
次の記事は、→ここをクリック!

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by sokanomori | 2013-06-12 06:37 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(0)

ホームヘルパー3 <人間理解>

 ◇認知症患者の不可解な行為にも目的がある。

c0180341_23525198.jpg前回の記事は、→ここをクリック!
授業の中で、特に印象に残ったことを2つお話します。
内容はいずれも認知症の不可解な行為の原因が分かり、対応したところ問題が無くなったという事例です。
認知症とは、後天的な脳の器質的障害により、正常に発達した知能が低下した状態をいう。

日本では、かつて痴呆(ちほう)と呼ばれていたが、2004年に厚生労働省の用語検討会によって「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられ、行政分野および高齢者介護分野において「痴呆」の言葉が廃止された。
-------------------------
<特別養護老人ホームの事例>
病院では徘徊は認められない。
このため、徘徊をともなう患者は室内に閉じ込められ、症状がさらに悪化する場合がある。
これに対し、特別養護老人ホームでは徘徊をある程度自由にさせる。
ある施設は、道に迷っても再び自室に戻れるように回廊になっていた。
そこに1人の認知症の利用者(男性)が毎日、徘徊を続けていた。
誰が何と言おうと、その歩みをやめない。
対話も成り立たないから、いつもぐるぐる回廊を歩いている。
ある日、その利用者に1人の職員が声をかけた。
「どごにいっているの?」
お国言葉のイントネーションで語ったとき、その老人は立ち止まり、初めて声を出した。
「畑にいぐんだ」
職員は「何しにいぐの?」と問うた。
老人はつぶやいた。「畑のカボチャが心配だからいぐ」と。
この瞬間、それまで長く謎だった徘徊の原因が解明されたのである。
後日、職員は徘徊する老人に言った。
「カボチャはね、心配いらないよ。ちゃんと収穫したよ」
この出来事で、徘徊が極端に少なくなった。
------------------------
<在宅介護の事例>
ある失調症の老人(女性)は、ベッドのある自室のテレビの横に、いつも自分の糞を丸めて置くという習慣があった。(本人には糞という認識はない)
家族も、ヘルパーも、何故そんなことをするのかは分からない。
ある日、ヘルパーは利用者の家族からヒントとなる話を聞いた。
「父が死んで、母はずっと仏壇にご飯を備えていた。しかし、母の腕が上がらくなり、タンスの上にあった仏壇にご飯を供えるのに引き出しを開け、階段にして登ろうとし、何度もタンスを倒すようになったんです。それで、仏壇のある部屋に出入りさせなくなりました」
その後、ヘルパーの提案で仏壇へのお供えを再開させたところ、糞をテレビの横に置く行動はなくなった。
-------------------------
この2つの事例は、たとえ脳に障がいがあったとしても、根本的な欲求や不安を解消することで、問題が収まることを教えています。
その他、障がいを抱える人たちが運動機能や生きる気力を取り戻すいくつかの話があり、私は希望と勇気を与えられました。
そして、授業は毎回、驚きと感動の連続でした。
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by sokanomori | 2013-06-08 22:47 | 高齢化・介護 | Trackback | Comments(4)


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