小説・人間革命 第6巻

              ◇日蓮大聖人の立宗宣言から700年後の宗門。
小説・人間革命 第6巻_c0180341_185066.jpg
昭和27年。
富士大石寺で、立宗700周年の記念慶祝大法会が行われた。
式典は、4月24日・25日と、4月27日・28日の4日間、2回に分けて行われ、第一次には、法華講員2500名、第二次には、創価学会員4000名が参加した。
日蓮大聖人は、次のように仰せである。
------------------------------
「仏滅後・二千二百二十余年が間・迦葉・阿難等・馬鳴・竜樹等・南岳・天台等・妙楽・伝教等だにも・いまだひろめ給わぬ法華経の肝心・諸仏の眼目たる妙法蓮華経の五字・末法の始に一閻浮提にひろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけしたり」(910頁)
「地涌の菩薩のさきがけ日蓮一人なり」(1359頁)
------------------------------
歴史を学ぶとき、昔が新しいという見方がある。
事実、大聖人は、いつも私たちの先端にいらっしゃる。私たちは、後継の弟子である。
立宗700周年の祝賀に、戸田城聖先生は獅子吼された。
「700年後の今日、時は今であります。私は出獄以来、まず、7年にわたり責務を遂行し、きょう諸君と共に登山できましたことを誇りとしたいのであります!」
戸田城聖率いる創価学会。戦後7年にして、広宣流布の基盤が完成した。
未来万年に渡る御書全集の発刊され、この700周年を勝ち飾られた。
集いし4000名の創価の人々。
そこには、殉死された牧口常三郎先生の墓石と、苦難を生きて乗り越えられた戸田城聖がいた。そして、第三代会長となる山本伸一こと、池田大作がいた。
何という巡りあわせであろう。何という不思議であろう!
しかし、魔は天界に住むのであろうか。
その輝かしい700周年の大石寺に、黒い影がくっきりと描き出される。
神本仏迹論(しんぽんぶっしゃくろん)という邪説を唱えて暗躍した笠原慈行(かさはらじこう)の破折によって、創価学会は宗門から厳しい処分を受ける。
戸田城聖への宗会の決議は、次の内容であった。
------------------------------
一、所属寺院住職を経て謝罪文を出すこと
一、大講頭を罷免す
一、戸田城聖氏の登山を停止す
------------------------------
戦時中に、国家神道への迎合に反対し、獄中の身となった戸田先生。そして、出獄後、宗門に赤誠を尽くされた戸田先生。その偉大なる広宣流布の中心人物を処罰し、元凶たる笠原慈行を処罰しない宗門。学会員は激怒した。
実は、この時代から、すでに、「僧侶が上、檀家は下」という、大聖人の仏法にはあるまじき毒素の種子が宗門内に生じていたのである。
僧侶は神聖なる存在‥。それは虚像である。
むしろ、神聖という虚像が、人々を堕落させるのだ。
宗門と創価学会との間に生じたこの事件は、半年後に解決したかに見えた。しかし、宗門の権威主義の体質は変わらなかった。やがて阿部日顕の出現を赦し、C作戦へと暴走するのである。
創価学会を切り、池田先生を切った宗門。
その歴史的事実は、永遠に消すことはできない。
宗門の使命は、魔僧日顕の出現によって終焉したのである。

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by sokanomori | 2011-05-19 21:21 | 小説・人間革命感想文 | Trackback | Comments(21)
Commented by hayamityouzaburou at 2011-05-19 23:00
平成13年、学会本部が出来上がる年は
丁度、立宗760年に成るらしいですね。
Commented by sokanomori at 2011-05-20 06:51
長さん、おはようございます。
2年後、立宗760年ですか。
では、大聖人御生誕はプラス32年ですから、10年後、御生誕800周年になるのでしょうか。
素晴らしい時代に巡り合いましたね。
本部はこれから整地して、建設が始まります。
出来上がっていく様子は、ブログで記事にしたいと思っています。^^
★菊川広幸
Commented by kou at 2011-05-20 15:55 x
お久しぶりです。毎日の戦いお疲れ様です。昨日、私の地区の座談会で、菊川さんの「2種類の仕事の記事」を使わせていただきました。みんな、聞き入っていました。
今ある環境や、状況に負けないようがんばってまいります。
(決意発表みたいになってしまいました。)

私の地区では、菊川さんの記事たのしみにしています!
Commented by sokanomori at 2011-05-20 20:57
kouさん、こんばんわ。
「2種類の仕事の記事」ですか。恐縮です!^^
消去予定記事ですから、当の本人、驚いています。
つまらない記事も多いと思いますが、これからも宜しくお願いします。^^
★菊川広幸
Commented by 東(空) at 2011-05-21 00:13 x
菊川さん、こんばんは

◆昔、私が小学生の頃、クラスメートに常在寺を住居とするSというのがいた。当時私は創価学会を知らず、その寺が当時、学会の信者の集まる寺という事も当然知らなかった。
クラスメート数人でS宅、つまり常在寺の「住居」にあたるスペースにお邪魔したことがあるが、軽トラックが入るぐらいの横幅の大きい廊下、一部屋20畳ほどあるデカイ部屋の真ん中に卓球台があるのに驚いた。すごい贅沢ぶりw思うに、当時の学会員の人達は坊主のプライベートルームにそんな贅沢な部屋があるとは、想像もしていなかったのではなかろうか? 学会が宗門と離れてホントに良かったと思う。日顕坊主やそいつに影響された坊主どもは金喰い虫だねw

◆体験談集にkusunokiさんの体験談を更新しました
Commented at 2011-05-21 00:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2011-05-21 06:08
東の空さん、おはようございます。
>学会が宗門と離れてホントに良かったと思う。
年々歳々、時が経過するとともに、私も同じように感じます。
宗門は、現実の世界に生きていない。
しかも、明治以降、妻帯し、世襲が始まりました。
自らの子を、住職にする。法主にする。
やがて、贅沢にふけり、権威化する。
これが、宗門堕落の流れですから,宗門と創価学会との離別は、必然だったと思っています。
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2011-05-21 06:25
非公開コメントさん、おはようございます。
熱原法難の700年後が、昭和54年4月24日ですか。
第三代会長の勇退…。
そういうことですか。不思議ですね。池田先生が、大聖人の真の弟子であることの証ですね。
貴重なアドバイスに感謝します。

過去、非公開コメントさんには、人間革命第12巻についてお教えいただきました。
それが切っ掛けとなって、この人間革命の読書感想文のシリーズを作ろうと考えました。
いつも、本当にありがとうざいます。

三烈士のエンディングが、人間革命の曲になっていることを、私は特に考えたことはありませんでした。
逆に、「なぜ、こんなメロディーで終わるのか」とは思っていましたが。
できれば、お教えいただきたいたいです。
ぜひとも。
★菊川広幸
Commented at 2011-05-21 07:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-21 07:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-21 07:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-21 07:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-21 07:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-21 07:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2011-05-21 19:58
非公開コメントさん、こんばんわ。
闘われてますね。広宣流布に徹して生きられている。^^
会長勇退の時、私は何が起こっているのか知りませんでした。
TVでニュースになっているのを見ながら、意味も分からず泣いていました。
その後も、長い間、宗門の問題は知りませんでした。
今、その全貌を知り、事の重大さに改めて身の引き締まる思いです。
認識を深めなければなりません。
今後、私自身の認識、信心を深めてまいります。
ありがとうございました。
★菊川広幸
Commented at 2011-05-22 00:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-22 01:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2011-05-22 05:57
非公開コメントさん、了解です。
メールいたしました。
★菊川広幸
Commented at 2011-05-22 07:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-22 21:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2011-05-22 21:24
非公開コメントさん、こんばんわ。
‥されても、喜びなり。
目指したいと思います。
ありがとうございます。^^
★菊川広幸


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


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