向日葵と少年

◇向日葵(ひまわり)は、不幸か幸せか。
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夏の終わり、秋の初めのこと。
農園を歩いていると、骸骨のような向日葵(ひまわり)の一群がありました。
夏休みに美しい黄色の花を付けていた向日葵でしたが、すっかり光を失って墓標のように見えました。ときおり吹く風に、不気味にカサカサと音を立てていました。
少年は、恐る恐る背高ノッポの向日葵に聞きました。
「あなたの一生は、幸福だったのですか?それとも不幸だったのですか?」
向日葵は、何も言いません。無表情で立っているだけです。
少年は、向日葵を真下から見上げました。
すると、向日葵が大量の種を付けていることに気付きました。
春に芽吹き、夏に咲いた向日葵。その向日葵が、次の命を沢山抱えていたのです。
何て素敵なんだろう!と、少年は嬉しくなりました。
老いと死とが不幸だなんて、誰が決めたのでしょう。
少年は、向日葵がすっかり満足しているのだと思いました。
一陣の涼風が吹き、つむじ風が巻き起こりました。
すると、1匹のトンボが飛んできて、向日葵の枝に羽を休めました。
少年は、宿り木になった向日葵に言いました。
「あなたは、枯れても仕事をするんですね!」
満足の中で死んだ向日葵。笑顔のままに立ち枯れている向日葵。
少年は、嬉しくて嬉しくて仕方ありません。
「また、お会いしましょう!」 少年は駈け出しました。
そして、歓喜の中で畑に遊び、秋の1日を楽しんだのです。

以上、菊川著、創作童話「向日葵と少年」でした。
メデタシ、メデタシ。

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by sokanomori | 2011-09-22 06:41 | | Trackback | Comments(14)
Commented by SHIn at 2011-09-22 08:36
生命は三世永遠という事ですね☆
Commented by kazuko at 2011-09-22 09:54
菊川さん、素敵な向日葵のお話ですね。今朝、偶然5歳の息子と向日葵の話をしたところでした。夏に数百本の向日葵が咲いていたところを今日車で通りかかったときに息子が”お母さん、あの向日葵刈られているけど種を食べるのかな?”と聞きました。車を運転しながら見てみると枯れた向日葵は遠くからでは向日葵と分からないのですが息子は夏に黄色い沢山の向日葵が咲いていたことを覚えていて枯れた向日葵がどうなるのか気になったみたいでした。二人でこれから向日葵がどのように使われるのか話しながら帰りました。それから菊川さんの向日葵のお話を読んで母を思い出しました。
Commented by hayamityouzaburou at 2011-09-22 15:27
御実家、大丈夫でしたか??
Commented by sokanomori at 2011-09-22 20:17
SHInさん、こんばんわ。
私たちは、三世で世の中を見ていますよね。
この見方は、本当にスゴイものの見方ですよね。
人を憎むことはあっても、腹が立つことがあっても、
「いやいや、まてよ」って、なりますしネ。^^
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2011-09-22 20:30
kazukoさん、こんばんわ。
奇遇ですネ~。
ヒマワリのお話されて、この記事読んで。^^
私、先日、同じでしたよ。
夏に見たヒマワリ畑が暗かった。何だか干乾びている。
でも、見るとびっしりと種を付けている。
命をつなぐその姿に、51歳の少年は感心した。(笑)
「やることやった。悔いはないよ」と言っているように感じました。

ヒマワリ、何に使われるんでしょうね。
私は単純に、ペットの餌になるんだろうな~って思ってましたけど。

お母様のこと思い出された。
私は、ヒマワリを見て、人の一生を感じました。
勝利者の死の姿を感じました。^^
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2011-09-22 20:34
長さん、こんばんわ。
はい。大丈夫でした。
けれど、東京は交通機能が乱れましたし、北茨城、東北方面のブルーシートの家、ヒドイことになりましたね。
心が痛みますよネ。
ちょっぴり、ウラメシイ台風でした。
★菊川広幸
Commented at 2011-09-22 23:58
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by みかん。 at 2011-09-23 03:00
ウシミツ時に失礼します(笑)
素敵なストーリーにちょっと感動しました☆

私は、小学校低学年の頃に家の周りのひまわりの種を集めて小袋を作って10粒ずつ入れて、「ひまわりのたね 1袋10円」と書いて、近所の家の郵便受けに配って回ってました(非常に迷惑なガキっすね・笑)。この話は娘に若干ウケてます。

ともあれこれを読んで、自然の植物や生き物から命の輝きや奥深さを感じる事って本当に素敵だなと改めて思いました!
私のお世話になっている方で、昔、失明するとわかった時に、1匹の脚のもげたバッタを見て、それまで一杯だった自殺願望がなくなったという方がいます。脚がなくなっても自分の命が尽きるまで懸命に生きようとするバッタを見て、目が見えないだけで死のうとする自分が傲慢に思えたそうっす。そう思えたその方の心・命が素晴らしいな~とすっごく思いました。
このひまわり達も、骸骨みたいになるまで全うしたんだな~と思いました。
Commented by sokanomori at 2011-09-23 06:15
みかん。さん、おはようございます。
活発な子供だったのですね、みかん。さん。(笑)

バッタの話、朝から何だか、ジーンときました。
素晴らしいお話で、この記事に花を添えていただきましたネ。
いつも、ありがとうございます。^^
★菊川広幸
Commented by kenji at 2011-09-23 11:54
こんにちは(^-^)
とても分かりやすい童話でした!
生も死も歓喜ということが。

体験談は勇気をもらいました。
あきらめずに最後まで祈りぬく、頑張りぬく大切さを。

自分も、仕事のときは、常にお守り御本尊様を携帯しております(水や汗で濡れないようしっかりと防水して)
危険な仕事の前・中は無事故をしっかりと祈り、無事に終えた時には、感謝の祈りを。
Commented by sokanomori at 2011-09-23 18:29
非公開コメントさん、ありがとうございます。
ご提案、そちらにコメントしておきました。
ご回答、お待ちしています。^^
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2011-09-23 18:33
kenjiさん、こんばんわ。
生も歓喜、死も歓喜。
これは、創価の人生の最高の境涯ですよね。^^

お守り御本尊様、いつも携帯されている。
強い信心ですネ。スゴイ。
あなた様の人生こそ、尊極の創価の人生です。
偉いな~。^^
★菊川広幸
Commented by ちよ at 2013-05-15 06:14
映画 ひまわりなつかしい
というのも、私寝てて全然記憶にないんです
目が覚めたら、みんな泣いてました
隣に座っていたのは、確かM子だったような
もう30年も前ですかね

51歳の青年には、笑いました
牧口先生の弟子ですね
いつまでも青年
生涯、青春
Commented by sokanomori at 2013-05-15 23:59
ちよさん、こんばんわ。
51歳なんてまだまだでしょうね。
牧口先生は56歳で入信されて、73歳まで青春真っ只中でいらっしゃったのですから。
★菊川広幸


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


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