ながい坂
◇山本周五郎の自叙伝ともいえる名作。

「ながい坂」は、下級武士の出世物語である。
以下にあらすじを述べる。
------------------------------
下級武士の息子として生まれた小三郎は、ある日、沼に父と釣りに行く。
すると、いつも通る橋が取り払われていた。
「邸内に学問所が建てられた。この道を通る者があると学問の邪魔になる。今後はここを通ることはならない」と追い払われる。
幼い小三郎は、父が平身低頭している姿に衝撃を受ける。
「世の中の差別」を消化しきれない小三郎であった。
小三郎は有能だった。その有能故に、名門の子供だけが通える「尚功館」に特別入学が許可される。小三郎の実力は群を抜いていて、その能力は身分の壁を越えて周囲を圧倒する。彼は登用され出世していく。しかし、そのことが様々な嫉妬と反発を呼ぶ。
藩は小三郎の才能を活用するために、没落した名門三浦家の名前を継がせ、彼を「三浦主水正(もんどのしょう)」と名を改めさせる。
平侍から名門三浦家の当主に収まった主水正であったが、名門の家に育った妻は、身分の低い成り上がり者の主水正を頑なに寄せ付けない。
職場でも家庭でも苦難が続いた三浦主水正。
その彼は、あらゆる困難を耐えて、最後、城代家老になる。
------------------------------
この物語の特徴的なことは、主人公の強靭な忍耐力と、「敵も味方に変える」という崇高な精神にある。彼は延々と馬鹿にされ、延々と意地悪をされたが、いささかも高貴な人生は変わらなかった。
どうして、彼は一貫して耐えることができたのだろう。
それは、「差別との闘争の決意」が腹の底にあったからだ。
「人々を幸せにしたい」という強い願いが心の中心にあったからだ。
山本周五郎は、ながい坂の中で次のように語っている。(主旨)
「殺しあったら栄えない。生かし合うことが大事」
「敵として殺すのではなく、味方として生かす」
私は、ながい坂を読み終えたとき、周五郎が結論として、「全員を幸せにする。そのために長い坂をのぼるのだ」と言っているように感じた。
私も続きたい。苦難の坂に負けない人生を歩みたい。
黒人奴隷解放の父、リンカーンの記事は、→ここをクリック!
人権闘争のネルソン・マンデラの記事は、→ここをクリック!
◇山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)。
1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日。享年65歳。本名、清水三十六(しみず さとむ)。山梨県に生誕。故郷が明治40年の大水害で壊滅的被害を受け、その後、東京都北区に一家は転居。
尋常小学校卒業と同時に、銀座二丁目にあった質店の山本周五郎商店に住み込みで仕事始めたが、関東大震災によって山本周五郎商店は被災、消滅した。
周五郎の小説に登場する人物は、辛酸を嘗め尽くす物語が多い。
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at 2012-04-03 09:50
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SHIn
at 2012-04-03 12:19
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at 2012-04-03 22:50
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at 2012-04-04 01:28

「ながい坂」は、下級武士の出世物語である。
以下にあらすじを述べる。
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下級武士の息子として生まれた小三郎は、ある日、沼に父と釣りに行く。
すると、いつも通る橋が取り払われていた。
「邸内に学問所が建てられた。この道を通る者があると学問の邪魔になる。今後はここを通ることはならない」と追い払われる。
幼い小三郎は、父が平身低頭している姿に衝撃を受ける。
「世の中の差別」を消化しきれない小三郎であった。
小三郎は有能だった。その有能故に、名門の子供だけが通える「尚功館」に特別入学が許可される。小三郎の実力は群を抜いていて、その能力は身分の壁を越えて周囲を圧倒する。彼は登用され出世していく。しかし、そのことが様々な嫉妬と反発を呼ぶ。
藩は小三郎の才能を活用するために、没落した名門三浦家の名前を継がせ、彼を「三浦主水正(もんどのしょう)」と名を改めさせる。
平侍から名門三浦家の当主に収まった主水正であったが、名門の家に育った妻は、身分の低い成り上がり者の主水正を頑なに寄せ付けない。
職場でも家庭でも苦難が続いた三浦主水正。
その彼は、あらゆる困難を耐えて、最後、城代家老になる。
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この物語の特徴的なことは、主人公の強靭な忍耐力と、「敵も味方に変える」という崇高な精神にある。彼は延々と馬鹿にされ、延々と意地悪をされたが、いささかも高貴な人生は変わらなかった。
どうして、彼は一貫して耐えることができたのだろう。
それは、「差別との闘争の決意」が腹の底にあったからだ。
「人々を幸せにしたい」という強い願いが心の中心にあったからだ。
山本周五郎は、ながい坂の中で次のように語っている。(主旨)
「殺しあったら栄えない。生かし合うことが大事」
「敵として殺すのではなく、味方として生かす」
私は、ながい坂を読み終えたとき、周五郎が結論として、「全員を幸せにする。そのために長い坂をのぼるのだ」と言っているように感じた。
私も続きたい。苦難の坂に負けない人生を歩みたい。
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◇山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)。
1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日。享年65歳。本名、清水三十六(しみず さとむ)。山梨県に生誕。故郷が明治40年の大水害で壊滅的被害を受け、その後、東京都北区に一家は転居。
尋常小学校卒業と同時に、銀座二丁目にあった質店の山本周五郎商店に住み込みで仕事始めたが、関東大震災によって山本周五郎商店は被災、消滅した。
周五郎の小説に登場する人物は、辛酸を嘗め尽くす物語が多い。
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by sokanomori
| 2012-04-02 22:53
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Comments(8)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
御書の仰せと同じく忍難弘通ですね☆
非公開コメントさん、こんばんわ。
人生、平坦ではありませんよね。
でも、信心で全部、最高の人生に変えられることでしょう。
私も山あり、谷あり、まさかの坂もありました。
これから、看護学校で就学されるとのこと。
人の命を救うことのできる尊い職業です。
立派な看護師さんになってください!
★菊川広幸
人生、平坦ではありませんよね。
でも、信心で全部、最高の人生に変えられることでしょう。
私も山あり、谷あり、まさかの坂もありました。
これから、看護学校で就学されるとのこと。
人の命を救うことのできる尊い職業です。
立派な看護師さんになってください!
★菊川広幸
SHInさん、こんばんわ。
仏は能(よ)く忍び、縁する人々を幸福にしていく。
浪のように押し寄せる苦難を打ち破っていく。
そして広宣流布の山を登っていく。
長い長い生涯をかけた坂道ですけれど、私も登っていきます。
頑張ります!
★菊川広幸
仏は能(よ)く忍び、縁する人々を幸福にしていく。
浪のように押し寄せる苦難を打ち破っていく。
そして広宣流布の山を登っていく。
長い長い生涯をかけた坂道ですけれど、私も登っていきます。
頑張ります!
★菊川広幸
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
非公開コメントさん、おはようございます。
>今は、健康で学会活動出来ることが本当に幸せです。
>自分で人生を変えていけることを実感ています。
>お題目ってすごいです!
信心の基礎がしっかりされましたね。
その歓喜があれば、幸せは約束されているようなものですね。^^
★菊川広幸
>今は、健康で学会活動出来ることが本当に幸せです。
>自分で人生を変えていけることを実感ています。
>お題目ってすごいです!
信心の基礎がしっかりされましたね。
その歓喜があれば、幸せは約束されているようなものですね。^^
★菊川広幸
非公開コメントNo.2さん、おはようございます。
そうですか。いろいろな苦難ありますね。
その事件は詳しくないので少し調べておきます。
記事、拝見します。
★菊川広幸
そうですか。いろいろな苦難ありますね。
その事件は詳しくないので少し調べておきます。
記事、拝見します。
★菊川広幸

創価学会員としての日常生活を語ります。^^
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