開目抄(上)

◇開目抄の時代背景と大意。
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開目抄(かいもくしょう)。
日蓮大聖人51歳の御時、佐渡の塚原にて御述作された御書です。開目抄は、「人本尊開顕の書」と呼ばれ、大聖人が末法の御本仏であることを明かされた重書です。
開目抄を学ぶには、その背景となる大聖人の受難を知る必要があります。
日蓮大聖人32歳の御時、諸宗の邪義を破され、南無妙法蓮華経によってのみ末法の一切衆生が救われると説かれました。(立宗宣言)
以来、迫害につぐ迫害が嵐のように襲います。
主要な日蓮大聖人の難を以下に掲げます。
------------------------------
◆松葉ヶ谷法難(御年39歳) 立正安国論提出から1ヶ月後の刀杖の難。
◆伊豆流罪(御年40~42歳) 伊豆半島(伊東)へ流罪(1年9ヶ月)。
◆小松原法難(御年43歳) 殺害目的の襲撃を受け、額を切られ左腕を骨折された。
◆竜ノ口法難(御年50歳) 処刑場にて首を切られんとする。
◆佐渡流罪(御年50~53歳) 佐渡への流罪(2年4ヶ月)。
------------------------------
大聖人が開目抄を顕された時期は、前年(文永8年9月12日)、命に及ぶ大難「竜の口の法難」に遭われ、続いて厳寒の佐渡に流罪となられた直後です。
種々の難は、立宗宣言をされる前から、大聖人自らが覚悟されていたことでした。
そのことを大聖人は、次のように述べられています。
「これを一言も申し出すならば父母・兄弟・師匠に国主の王難必ず来るべし、いはずば・慈悲なきに・にたりと思惟するに法華経・涅槃経等に此の二辺を合せ見るに・いはずば今生は事なくとも後生は必ず無間地獄に堕べし、いうならば三障四魔必ず競い起るべしと・しりぬ、二辺の中には・いうべし」(200頁)
もし、法華経を説き、法華経の通りに行動するなら、難は自らのみならず、父母、兄弟にも及ぶ。大聖人は、その大難を覚悟の上で、立宗宣言をされていたのです。
日蓮大聖人は、三類の強敵や三障四魔との大闘争を生涯貫かれ、経文通りの大難を受けられました。そして、末法の御本仏の宣言書として、この「開目抄」を顕されました。
三類の強敵の解説は、→ここをクリック!
三障四魔の解説は、→ここをクリック!
本抄は、文永8年11月、厳寒の佐渡の地で起草され、翌文永9年2月に完成された御書です。この御書は、竜の口法難にお供した四条金吾に与えられました。
竜の口法難の際、駆けつけた四条金吾に、大聖人は次のように言われています。
「今夜、頸(くび)を切られに行くが、この数年の間、願ってきたことはこれである。日蓮は徳の少ない身と生まれて、父母への孝行も満足にできず、国の恩を報ずべき力もない。今度こそ、頸を法華経に奉(たてまつ)って、その功徳を父母に回向しよう。その余りは弟子・檀那たちに分けようと言ってきたことは、今、この時のことである」
(種種御振舞御書923頁)
このような空前絶後の大闘争を経て、大聖人は末法の御本仏(久遠元初自受用報身如来(くおんがんじょじじゅゆうほうしんにょらい)の御立場を現されたのです。
大石寺五十九世日享(にちこう)上人は、開目抄について、「深縁の門下に、筆紙窮乏の中より、遺言的に示されたる重書」と述べられています。
末法万年尽未来際(まっぽうまんねんじんみらいさい)に轟く大宣言書は、紙も筆も欠乏した、厳冬のあばら家で書かれました。
中興の祖、日寛上人は、開目抄文段に「開目抄と題することは、一切衆生の盲目を開く義である」とし、「一切衆生は主・師・親の三徳を見ることができず、久遠元初の本仏を知らない故に盲目であり、(本抄は)一切衆生の盲目を開かせる相を明かすので開目抄と名づける」とご指南くださっています。
尚、開目抄の御真筆は、明治8年(1875年)に身延山で焼失しました。
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by sokanomori | 2012-05-10 06:52 | 御 書 | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2012-05-10 12:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2012-05-10 15:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2012-05-10 21:52
非公開コメントNo.1さん、こんばんわ。
「人格的に立派な方でも、誤った宗教で、自覚しないままに反価値のことをしてしまう」‥スゴイお話ですね。
三世を見渡す聡明な眼。開目、大事ですネ。(^^)
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2012-05-10 21:53
非公開コメントNo.2さん、了解です。
★菊川広幸
Commented at 2012-05-10 22:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sokanomori at 2012-05-10 23:00
非公開コメントNo.3さん、こんばんわ。
何だか、非公開さんばかりですね。(笑)
何とか、ラスト記事、ご期待に添えるよう頑張ります!
★菊川広幸


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