日中国交正常化提言 <1968年9月8日>

◇歴史を学ばなければアジアの恒久平和は築けない。

日中国交正常化提言 <1968年9月8日>_c0180341_619558.jpg日本人も中国人も、日本と中国に関する近代史を知らない。
1945年、日本敗戦。その4年後、中華人民共和国が誕生した。戦後生まれの私たちの歴史認識は、そこからいきなり日中国交正常化、すなわち田中角栄首相と周恩来首相との共同声明の認識になっている。
国交正常化までの空白の20数年‥では、どのような経緯で、日中関係は改善されたのであろうか。
以下に主要な歴史を振り返る。
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1945年 日本に原爆投下、敗戦。(以降、米国とソ連が44年間冷戦を続ける)
1949年 中華人民共和国建国。(国民党は台湾へ逃れる)
     (1950年朝鮮戦争‥1960年ベトナム戦争‥ソ連が原爆実験に成功)
1964年 中国が原爆実験に成功
1968年 9月8日、池田会長が日中国交正常化を提言
     (提言が台湾創価学会を苦しめることに心を痛めつつ‥)
1971年 ニクソン米大統領が訪中を予告。(ベトナム戦争終結が狙いとされる)
1972年 2月ニクソン北京で毛沢東と会談。
     (佐藤内閣から田中内閣へ)
1972年 7月、公明党が北京へ。(公明党は設立7年目・周恩来が指名)
1972年 9月、田中角栄首相が訪中。日中共同声明が実現。
     日中の不正常な状態が終結。中国は日本に対する賠償の請求を放棄。
     日本は、「一つの中国」を十分理解・尊重することとした。
     (一つの中国とは、台湾も中国との認識の意味)
1974年 12月、周恩来と池田会長会見
     (周恩来は、「世々代々にわたる友好を築かねばなりません」と会長へ)
1978年 8月、日中平和友好条約締結
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資本主義と共産主義がお互いの破滅を願っていた時代であった。
原爆、水爆など大量破壊兵器が生まれ、増産されていく恐るべき時代であった。
1968年9月8日の池田会長の提言は、関係諸国を動かしていく‥
池田会長は、1964年の公明党結党大会で、すでに中国問題に言及している。
そして、4年後、第11回創価学会学生部総会にて、池田会長は23万人の学生部員に向けて「日中提言」をした。
その講演の主旨は、以下の3点である。
1.北京政府の承認、2.首脳同士の交渉、3.中国の国連加盟承認
冒頭、池田会長は、「遅かれ早かれ、中国問題を避けることは絶対にできなくなるのであります。また、我々の世界民族主義の理念の上からも、どうしても触れなければならない第一の根本問題なのであります」と述べている。
そして、その解決に当たり、事務的な問題処理を積み上げるのではなく、大局的見地から日中首脳のトップ会談を提唱したのである。
池田会長は、「トップ同士が胸襟(きょうきん)を開いて語り合えば、すんなり話は解決する」、さらに、「世界的視野に立って、アジアの繁栄と世界の平和のために、その最も重要な課題として、中国との国交正常化、中国の国連参加、貿易促進に全力を傾注していくべきである」とスピーチした。
この提言内容は、即座に翻訳されて中国政府に打電された。
周恩来は日中提言の全文を熱心に読み、「池田会長の講演内容は大変素晴らしいものだった。尊敬と感動に値する」と夫人に話している。
周恩来にして、「命を削ってでも会わねばならぬ人がいる」と言わしめた池田会長‥
この提言から6年後に、その周恩来と会長の会談が実現する。
周恩来・池田会談の記事は、→ここをクリック!
尚、当時のアメリカは、中国の国連加盟を強固に反対していた。
それは、台湾問題に発展することの危惧からであった。
この時、中国では文化大革命の嵐が吹き荒れていた。また、中国はソ連と敵対していた。
一方、アメリカは、1960年から続くベトナム戦争が泥沼化していた。
この時代の中で、池田会長は、「中国が孤立して苦しむのは10億の民である」と発言し、中国の孤立を改善するよう強調したのである。

◇創価学会への批判と台湾創価学会の受難。

日中国交正常化提言 <1968年9月8日>_c0180341_6222243.jpg当時の日本は、佐藤内閣であり、反中国、反共産主義が徹底されていた時代であった。
その政府の中で、1963年7月参院選において、公明党は666万票で大勝した。
その公明党の支持母体である創価学会の会長が、政治的に敵対している中国との友好を論じたのである。
日中国交正常化提言は、日本のみならず諸外国に大きな波紋を広げた。
創価学会に対する脅迫の電話や手紙、右翼の街宣車による攻撃が絶え間なく続いた。
米国からは、「創価学会による民間外交は障害になる」との批判もされた。
そして、その波紋は中国と対立している台湾政府に及んだ。
結果、台湾創価学会は、池田会長の日中国交正常化提言の翌年(1963年4月)に「解散命令」が出された。学会活動が禁止になった。
御本尊、また御書、さらに学会出版物までも没収された。
その受難は、20年余も続いたのである。
場合によっては、アメリカ政府すら敵に回しかねない提言でもあった。
池田会長は、その危険極まりない対立軸の中で提言をしたことになる。
今、台湾SGIは、10年連続で台湾政府から、優良宗教団体賞を得ているが、これは、20年の冬の時代を経てのことである。
血のにじむような苦難を受け、今の台湾SGIはある。
このように、現在のアジアの平和、友好は、先人たちの命を懸けた努力と多大な苦難を経て得てられている。
故に断じて、この平和という宝を破壊してはならない。
尖閣に中国の軍隊の一部が嫌がらせをしようとも、対話を放棄し、軍事力による対抗を前面に押し出すようなことがあってはならない。
今こそ、池田会長の声を心肝に染める時だ。アジア、世界の全民衆の幸福を願い、全世界の共通利益を目標にして、私たちは行動しなければならない。

◇第11回創価学会学生部総会のYouTube。



22:58経過時点から日中国交正常化提言になっています。


尚、この記事は座談会で研究発表をした内容です。
その研究発表の記事は、→ここをクリック!

追伸:主な参考文献を以下に示します。
1.周恩来と池田大作の一期一会 潮出版社
2.池田大作の奇跡 第一巻 潮出版社
3.中国に広がる池田大作思想 潮出版社

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by sokanomori | 2013-09-29 06:29 | 創価三代会長 | Trackback | Comments(8)
Commented at 2013-09-29 06:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Kaisen at 2013-09-29 08:18
お久しぶりです。

今日は2級試験当日です。
私も受けるのですが、仕事が忙しくてまったく勉強が出来ていません。
同じく受験する我が部の部員さんの面倒も見れませんでした。

反省することばかりで、正直もう、諦めていました。
しかし、諦めては本当に負けです!
気持ちを入れ替えて、最後の一分一秒まで諦める事なく頑張ります。

必ず合格して、またコメントします。


Commented by sokanomori at 2013-09-29 08:22
06:53さん、池田先生の偉大さは途方もないものですね。
とめどもなく、大きく深く広い。
生涯学びましょう。
私も一生涯学びに学んでいきます。
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2013-09-29 08:26
Kaisenさん、厳しそうですね。
勝っても負けても、あなたなら全部エネルギーに変えられる。^^
私、任用試験、最初不合格。
ショックでした。(^^)
その後、そのことがいつもあって、勉強をしっかりやるようになりました。
さあ、まだ時間もあるでしょう。
最後の1分まで学んで、ぶつかってください!
★菊川広幸
Commented by sokanomori at 2013-09-29 20:27
カメさんの投稿コメントは、<別館>に公開いたしました。
ご意見は、そちらで受けられるようにしています。
よろしくお願い申し上げます。
★菊川広幸
Commented by カメさんのコメント at 2013-09-29 20:39
うつ病と統合失調症のカメさんが、皆さまのご意見を求めていらっしゃいます。URL「カメさんのコメント」でその内容を見ることができます。
読者の皆様に、アドバイスを頂けると助かります。
★菊川広幸
Commented by 福島の壮年 at 2013-09-30 08:24
国際法上は戦争状態が続いていた日本と中国の関係。
それを万難を排して「国交を正常化すべき」であると
宣言した当時の状況を考えれば、まさに命懸け。
それを、一民間人であり、一宗教団体のリーダーが
行い、両国の政治を動かして行ったというのは、まさに
驚嘆すべきことですね。

キューバのカストロ議長との会談の模様は、これまで
両者の信義上明かせないとされ、その詳細は謎のまま
でしたが、随行した通訳者の証言として、少しずつです
が明らかになりつつあります。
まだまだ、先生と世界の指導者間の対話では、驚くべき事実が、
それを明かされるべき時を待っている様な気がします。
Commented by sokanomori at 2013-09-30 20:16
福島の壮年さん、こんばんわ。
そうですね、今回、勉強してその偉大さ、痛感させられました。
先生は途方もない。先生は本当に偉大な方ですよね。
知れば知るほど、圧倒させられます。^^
★菊川広幸


創価学会員としての日常生活を語ります。^^


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